俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

フォークダンスで少子化を防ごう

4月29日はお休みでした。うちの職場、独自の休業日があったり、そのかわり祝日が仕事だったり、いつが休みなんだかわからなくなります。この前日も、帰宅したあと同僚に電話し、「明日、休みだよね」と確認しました。「アハハ、休みだよ、安心しなよ」。我な…

やきもちやきルンバ・ボーイ

中原めいこさんについては以前書きましたが、一番好きな曲は何か、と訊かれたら、「やきもちやきルンバ・ボーイ」です、と躊躇なく答えることができます。 発表当時、萩原健太さんが絶賛していた曲なんですよね。チャキチャキのおしゃれな女の子と付き合う男…

堀ちえみ「リ・ボ・ン」

やりたいことができない、不本意な毎日。でも、意外や意外、車の中でこれを繰り返し聴いたら、フラストレーションが吹っ飛びました。 堀ちえみ「リ・ボ・ン」 ちょっと間違えると山口百恵「ちっぽけな感傷」になりそうな旋律ですが、ニューウェーブとエレキ…

灰色の瞳

4月26日土曜日は仕事でした。若い人たちと屋外での作業。晴れてまずまずの天候でした。 うちに帰って来てTVのニュースを見たら「ゴールデンウィークの初日の今日…」だとか。ああ、そうか、もう連休が始まっているんだ。今年はなんだか日の並びが悪く、あん…

こどものための聖書

ヨーロッパ文学研究って大変だなあ(なんだか他人事みたいな言い方ですが)、と思うのは、聖書のことをひととおり知ってないと話になんないんですね。で、恥ずかしいことに、僕は聖書に強くありません。最近本棚から 『こどものための聖書 旧約と新約』(モ…

ひと休み

昨日、ブルーハーツのことを書きましたが、その直後、iTunesStoreを検索していて、次の曲を見つけて購入。 山崎まさよし「アンダルシアに憧れて」 当然、真島昌利・詞・曲のあれです。近藤真彦も歌っていたあの曲です。ノワールなアクション映画の一場面を切…

俺は俺の死を死にたい/すてごま

ヒロトとマーシーって、ほんと相性が合うんだろうね。 甲本ヒロトと真島昌利。別に彼らの変遷をていねいに追いかけているわけではないのですが、ブルーハーツのベスト盤『singles 1990-1993』を聴きながら、そんなことを思いました。 真島昌利・詞・曲の「俺…

ゾンビーズ『ビギン・ヒア』

最初はあんまりいいと思わなかったレコードが、聴きこむうちにだんだんよくなってくる。よくありますよね。そんな状態を、英語で「このアルバムはgrowする」というのだ、ということを知ったのはいつだったでしょうか。grow 育つ、ねえ。いや、本当に英語でそ…

プレス・アンド・テディ

もういいや。厳選しなくとも、全部車に載せて持ってけばいい。連休は好きなの聴こう。たとえばこんなの。 レスター・ヤング~テディ・ウィルソン・カルテット『プレス・アンド・テディ』(1956年1月13日、ニューヨークにて録音) そういえば、去年の初夏もこ…

表六玉

老母が笑うこと笑うこと。 亡くなった祖父がひょうきんな人で、意表をつく駄洒落を言っては僕らを呆れさせていました。でもって、TV番組で「評論家」が登場するたびに「表六玉(ひょうろくだま)じゃ」と言っていたんですね。この週末も祖父の思い出話にな…

沢田駿吾『決定盤!これぞボサ・ノバ』

気温が上がってうららかな土曜の午後、佐川急便のお兄さんがこれを届けに来ました。 沢田駿吾とモダン・ジャズ・オールスターズ『決定盤!これぞボサ・ノバ』(1967年12月1日、4日、7日録音) 昔々、吉田拓郎が「よしだたくろう」の名義で出したファースト・…

沢たまき「東京プレイ・マップ」

ちょっと長めの記事が続きましたが、今日は簡単に。 前田憲男さんというかたがいかに素晴らしい編曲家であるかを見せつけたのがこの曲。 沢たまき「東京プレイ・マップ(Album.ver.)」 二枚組のCD『沢たまき&プレイ・ガール ミュージック・コレクション』…

アーサー・ブライズ『メタモルフォシス』

昨日の話の続き。 最初に入った大学では、結局、うまくいかなかったんですね。経済学専攻というのも、いかにも自分に合ってませんでした。だから、のちに思いきって進路を変更したときには、もう最初に入った大学のことについて悩むのはやめよう、すべて忘れ…

銀河のアトミック

勤めから帰って来て、ビール飲みながらTV観てます。アハハ、くだらないなあ、でもこれが観られないとなると、ずいぶん寂しいだろうなあ…なんて思いました。 番組のバックでさっきからずっとブロンディ「銀河のアトミック」が使われています。これを聴くと…

渡辺貞夫『ライヴ・アット・ピット・イン』

慌ただしい新年度、って、これは前に書きましたね。始まっちまえば、今年も去年の繰り返しですよ。朝早く起きて、誰も出勤していないキャンパスでミネラル・ウオーター飲みながらぶらぶらして、8時30分を回ったらさあ始動、という日の繰り返しです。夕方と週…

頭脳警察「さようなら世界夫人よ」

あれ?そんなばかな…? iTunesを眺めていると、時々、錯覚が起こるんですよね。昨日も、「ふざけるんじゃねえよ 徳永英明」と表示されているように見えて、どきっとしたんです。これはもちろん、頭脳警察「ふざけるんじゃねえよ」と徳永英明「恋に落ちて」が…

「アキラのホイホイ節」

泊りがけの仕事を終えて帰宅した12日の土曜。疲れましたよ。無事に済んでよかったですよ。一杯やって早く寝ますよ。そういう日に限ってテレビが面白いんだなあ。NHK-BSの「日めくりタイムトラベル」は昭和34年(1959年)の特集。途中、三上寛がギターを提げ…

山本リンダ「ウブウブ」

山本リンダ再評価ですら、もう20年以上もまえの出来事だと思うと気が遠くなります。僕自身はそれに先立つ1979年ごろには山本リンダを聴き狂っていました。自分の趣味が早いということを誇示するわけじゃないですよ。当時、『ポパイ』誌に載ったプラスチック…

書誌学的情熱

暇が出来たら読もう、という本がどんどんたまってゆきます。先週届いた本は 宮澤淳一『マクルーハンの光景 メディア論がみえる』(みすず書房、2008年) 「理想の教室」シリーズの一冊。例によってまだ読んでません。この週末読めるかな…と思いましたが、土…

がんばろう

あ~悔しい。これ持ってない。 『タモリ3 戦後日本歌謡史』 著作権の問題等で廃盤となり、今では入手困難なこのパロディアルバムがYouTubeで聴ける、と知人が勧めるので、ちょっとだけ聴いてみました。 最初の部分では、うたごえ運動やロシア民謡、労働歌が…

あべ静江「コーヒーショップで」

新学期。岡の上の小さなキャンパスを埋め尽くす若者たち。年何回か、この仕事をしていてよかったなあ…と思う瞬間の一つです。 髪型や服装が変わっても 若いこはいつの日もいいものだ 人生の悲しみや愛のこと うち明けて誰もみな旅立った (あべ静江「コーヒ…

きしめん・ザッパ・ビーフハート

先日の週末は土、日と連続で、おいしいきしめんをいただきした。老母が名古屋から通販でドンとまとめて十何食か取り寄せたもの。好きなんですよ、きしめん。茹でるのに14分ほどかかり、普通の乾麺のうどんより待つのが長いかな、という気がしますが、そのよ…

川内康範さん、逝去

川内康範さん死去、のニュースが流れていました。作詞家であり、『月光仮面』の原作者であった、というくらいしか僕は存じ上げないのですが、ご冥福をお祈りいたします。 『ナイトクラブの奥村チヨ』を聴いていると、一箇所、川内さんの名前が出てきます。「…

ブルー・シャトウ

またまた昔話でたいへん恐縮なのですが、近田春夫さんの深夜放送から、僕はたくさんのことを学びました。ずっと後になって二度目の大学生活を送るようになり、シミュレーションとしミュラークルだとか、文化の政治学だとか、学ぶことになるのですが、パクリ…

中原めいこ『鏡の中のアクトレス』

帽子、ネクタイ、靴、傘…必要なものを買ったら財布がすっからかん。それでも、帰りに古本屋さんに寄りました。中古CDの棚にいつのまにか「ジャンクCD」コーナーが出来ています。キズ、レンタル落ち、状態はさまざまなので返品はご容赦願います、とありま…

週末

慌ただしい新年度の、つかの間の週末です。今日は傘と帽子と靴を買いに行きます。 帽子といえば, 千野帽子『文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて』(河出書房新社、2006年) 勉強になりました。この本を読んだあと「あ~っ」と思って本棚に行ってツ…

森昌子「せんせい」

何年前だったでしょうか、三月に仙台に出張しました。あの時は粉雪まで舞って、意外と寒かった、三月の仙台。研究会のあと、懇親会に出ずに、街に食事に行きました。あれは何町っていうんだろう、アーケード街があって、そこから一本入ったところに小さな居…

奥村チヨ『ナイト・クラブの奥村チヨ』

仕事が忙しくなってきました。更新のペースを落とすかもしれません。 ということで、昨夜聴いていたのは奥村チヨ『ナイト・クラブの奥村チヨ』。「恋狂い」その他持ち歌もさることながら、「女の意地」「夢は夜開く」「ルック・オブ・ラブ」「ラブ・ミー・ト…

ジョー・スタッフォード「霧のロンドン・ブリッジ」

昨日はひどい天気でしたが、根性を出して仕事に行きました。職場の売店にお茶を買いに行ったら、FMラジオからクラッシュ「ロンドン・コーリング」が流れてた。懐かしいですが、高校時代の頃のことを思い出すと、丸顔に眼鏡に学ランで、パンクの扮装などし…

1973年のテレビ欄

昨日、『NHK少年ドラマシリーズ つぶやき岩の秘密』について書きましたが、DVDを終わりまで観てみました。へえ、こんな結末だったか。これ、終わりのほうは放送時に観てないや。こんな強烈なドラマ展開なら、憶えていないはずがありません。あまり詳し…