俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラック・キャッツ「ドライブ・グッド」

先日書いたブラック・キャッツのファースト『クリーム・ソーダ・プレゼンツ』(1981年)、やっぱとてもいいです。この80年代あたまの空気感、すごく懐かしいです。 解説で森永博志さん(なつかしい名前!)がこんなことを書いていてビックリ(以下、「BC…

つのだひろ「Mary Jane」

暮れてゆく秋の一日。今日は帰宅が遅かったんで、短く行きますね。 つのだひろさんの1972年のシングル。といってもその前年にまったく同じ音源が「Mary Jane on My MInd」のタイトルで、つのださんの所属していたバンド名義で出ていたといいます。 でも、昭…

GO!GO!7188「キューティーハニー」

永井豪さん原作の人気アニメのあまりにも有名な主題歌。などと書いてますが、僕は子供の頃、そのチャンネルが入らない地域に住んでて、観たことがないんです。でも、曲はあちこちで耳にして、すっかりおなじみです。 GO!GO!7188って、初めて聴いたのは「浮舟…

平尾昌晃&畑中葉子「カナダからの手紙」

高校一年生の頃って、何してたのかなあ… 勉強はあんまりしないで、ラジオのエアチェックばっかりやってた記憶がありますね。その頃ヒットしていた曲。 平尾昌晃歌謡スクールといいましたかね、平尾さんのやっていたタレント養成教室。そこ出身の歌手って、松…

椎名林檎×斉藤ネコ「枯葉」~「歌舞伎町の女王」

これ、通して観るひまがないんですね。たしか5月の連休あたりに通して観たきり。椎名林檎さんのDVD『第一回林檎班大会の模様』。以前は一度、この中の「灰色の瞳」(長谷川きよしさんとのデュエット)について書きました。で、机の上に置きっぱなしだったん…

ペドロ&カプリシャス「ジョニーへの伝言」

9月18日の記事の続きです。 結局、職場に何のポスターを張るか、という問題なんですが、美術品のポスターを販売する某サイトを見つけて、エゴン・シーレの「踊り子」という絵のポスターを注文、それを張ってます。 エゴン・シーレについては別に詳しいわ…

太田裕美「さらばシベリア鉄道」

というわけで、太田裕美さんの曲を取り上げてきた今週。締めくくりはやっぱりこれで行きましょうかね。 松本隆作詞 大滝詠一作曲 萩田光雄編曲 「さらばシベリア鉄道」 1980年発売といいますから、大滝さん自身のヴァージョンよりこっちが先なんですかね。こ…

太田裕美「南風~South Wind~」

うわあ、懐かしい。1980年3月の新譜で、「9月の雨」以来のヒットとなったという「南風」。作詞・作曲をしたのは網倉一也さんという方。アレンジは萩田光雄さんですが、「雨だれ」の冬のイメージから一転して、夏を感じさせるウエストコースト・サウンド風の…

太田裕美「九月の雨」

今年の9月はやけに暑かった気がします。いつになったら涼しくなるんだ、と思いながら仕事してました。ということで、温暖化の進む今日からすると、ちょっと違和感あるかもしれませんね。9月の雨は冷たい、というこの歌。1977年の曲です。 松本隆の詞、作編…

太田裕美「最後の一葉」

ほんっとに、太田裕美さんて、冬の歌手ですね。それも、木枯らしに枯葉の舞う都会の初冬。今日は、裕美さんのそんなイメージを決定づけた感のある「最後の一葉」を取り上げます。松本隆/筒美京平/萩田光雄の作詞・作曲・編曲トリオによる文芸歌謡です。 基…

太田裕美「赤いハイヒール」

太田裕美さん。童顔、天真爛漫、舌足らず…いつまでもあどけないあなたでいてください… と、いまだからそんな風に半分おふざけで言うことができますが、太田裕美さんの音楽にはたくさんの複雑な思い出が絡んでいて、本当は、そんなに簡単には語ることができな…

太田裕美「雨だれ」

10月も下旬にさしかかり、11月が目の前… 以前は11月という冬の始まりの月が嫌いでしたが、今の職場に来ると、忙しい夏から秋にかけての仕事が終わって自分の時間ができ始めるのが、10月終わりから11月くらい。肩の荷が下りてほっと一息つけるので…

中森明菜「あなたのポートレート」

中森明菜、ファースト・アルバム『序章<プロローグ>』の一曲目。すっばらしい曲です。 今聴いても、なんでこれがシングルにならなかったんだろう、と思うほどのクオリティの高さ。LPは実家の押入れの中で眠っていて、詞・曲が誰なのかいま確認できないのが…

岩崎宏美「パピヨン」

岩崎宏美さんの三枚組のシングル集を買ったとき、僕は大きな勘違いをしていました。コンプリート・シングルズ、ということは「パピヨン」が聴けるのだとばかり思っていましたが、入っていません。そのシングル集はシングルA面だけを集めたもので、「ファンタ…

ラモーンズ「シーナはパンク・ロッカー」

ああこりゃ、字が小さくて読めないや… ブログを書いてて痛感するのですが、僕はほんと、歌謡曲しか聴かなくなってるんですよね。このブログをはじめたときには、ジャズのことも、ブルーズのことも、R&Bのことも、そしてもちろんロックのことも、万遍なくと…

甲斐バンド「バス通り」

今朝、定食屋さんで、しょうが焼き定食を注文して新聞を読んでいたら、甲斐バンドが最後のコンサート・ツアーを行う、との報道がありました。 先日、TVでも甲斐さんが出てきて一曲歌って、そんな話をしてましたから知ってましたけどね。観たいけど、僕の住ん…

C-C-B「ロマンティックが止まらない」

体育の日ですか。でもこの3連休は、うちらは休みなしのお仕事で、ようやくそれを終えて帰ってきたら、アマゾンから『青春歌年鑑80年代総集編』が届いていました。 もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」から幕を開けるこの二枚組、すでにCDで持っ…

サイラス・モズレー「夜が来る」

サントリーのウイスキーのCM曲です。小林亜星さんの代表曲と言っていいでしょう。ずいぶん昔に使われていたこの曲が、最近はまたサントリー・オールドのCMで使われているようですね。 若い男が、恋人の父親のもとを、結婚の承諾を求めて訪ねてゆく、という例…

ピーター「夜と朝のあいだに」

職場では長らくマッキントッシュとウインドウズを机の上に2台並べてLANにつないで使っていました。 でですね、マックはOSが9.1のまま。マックのちょっと特殊なワープロソフトで教材を作っているので、こんな状態が続いていたのですが、ウインドウズ機のほう…

近田春夫「GYMNOPEDIE No.1」

ご存知、エリック・サティの超有名曲。近田さんが軽快なダンスチューンに仕立てています。 軽快、というか、重力が弱まってふわりと体が宙に浮く瞬間というものをもし体験できるとしたら、こんな感じなんじゃないですかね。低血圧っぽいというか。 iTunesSto…

平松愛理「部屋とYシャツと私」

1992年3月にシングルカット、ということは、僕が一番音楽から遠ざかっていた時期。のはずなんですけど、これ、短冊形のCDシングル、持ってましたね。まだ時代の空気は史上空前の資産インフレ景気(バブル)のそれでした(バブル景気の終わりは1991年2月だそ…

チェリッシュ「若草の髪かざり」

これが流行ったとき、僕、小学生でしたけど、ひどく濃厚なものを聴いている気がして、無性に恥ずかしかったのを憶えています。 詞:阿久悠 作編曲:馬飼野俊一 チェリッシュ「若草の髪かざり」 フォークソングのムーヴメントの中から出てきたんだけれど、結…

夜の大学/大学の夜

会議が終わって廊下へ出たら、真っ暗… 僕は定時になると帰宅しちゃう方で、遅くまで職場にいるのはもっぱら会議のある日ですね。夜の大学構内、若い人たちが残って研究室活動をしていますが、昼間に比べれば、がらーんとしています。で、廊下を歩きながら、…

Toshi&Naoko「夏ざかり ほの字組」

1985年、というから僕は普通の会社の2年生。毎日、「なんでこんな当たり前のことができないんだ」って叱られていました。ほんと、つらかったですね。 だったら、さっさと辞めて、早く大学に入りなおしていたらよかったのかというと、そうでもないような気が…

ちあきなおみ「ベッドで煙草を吸わないで」

昨日は丸山圭子さんの「どうぞこのまま」の話でした。あれからCDを探し出して聴いたんですが、あれは、やっぱり歌謡曲として聴くのが正しいアティテュードなんじゃないかなあ、なんて思いました。 で、あの曲は案外これと共通する世界観を歌ってると思うんで…

丸山圭子「どうぞこのまま」

これもなんかヴァージョンが違うなあ…。 オリジナルの入った丸山圭子さんの『黄昏めもりい』(1976年)、どこかへしまいこんじゃって、そんなときの奥の手でiTunesStoreでズボラ買いしたのを聴いてるんですが、オリジナルの録音と違うんじゃないかなあ。いや…

一青窈「茶番劇」

一青窈さんといえば「江戸ポルカ」や「てんてこ舞い」が好きな僕としては、この曲もビビっときますね。 エレクトリック・ギターがドゥエテテ、ドゥエテテとトワンギーに鳴り響く、短音階のエレキ歌謡です。よくある待ち合わせのすれ違いをめぐる悲喜劇。一青…