書誌学的情熱
暇が出来たら読もう、という本がどんどんたまってゆきます。先週届いた本は
宮澤淳一『マクルーハンの光景 メディア論がみえる』(みすず書房、2008年)
「理想の教室」シリーズの一冊。例によってまだ読んでません。この週末読めるかな…と思いましたが、土曜が仕事で、結局積み残しのまま週を越しそうです。
ロシア文学者でありグレン・グールド研究の第一人者でもある宮澤さん。マクルーハン関係のお仕事としては、もう何年か前のものですが、
W・テレンス・ゴードン『マクルーハン』(宮澤淳一訳、筑摩書房[ちくま学芸文庫]、2001年)
が大変面白かったです。これは絵入りの入門書の翻訳ですが、付録についている宮澤さん編「マクルーハン文献目録」が圧巻。マクルーハン自身の著作から二次文献、訳書、さらには日本で書かれたマクルーハン関連の紀要論文のたぐいまでを網羅した40頁以上のビブリオグラフィー。宮澤さんの書誌学的情熱が爆発したすさまじいお仕事です。見習わなければ、とも思いますし、とてもまねできない、とも思います。