俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

まっくら森のうた~大みそかの書庫で見つけた渡部昇一『発想法』の思い出

いずれにしろ、一つの井戸を持っただけで安心したのでは、たちまち涸れるのだ。リソースフルというのを語源的に拡大解釈して、「井戸の数の多い人」と考えてみよう。[…] こういう考え方に最初に触れたのは、私の中学・高校時代の英語の恩師、佐藤順太先生…

待つわ~unctuousは「あぶらギッシュ」でいいんじゃないか

unctuous ▶adjective 1 excessively flattering or ingratiating; oily: 2(chiefly of minerals) having a greasy or soapy feel: Oxford Dictionary of English 作者: Angus Stevenson 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA 発売日: 2010/08/01 …

エアジン~トゥキディデスのわなのことなど

www.theatlantic.com これか。「トゥキディデスのわな」。背筋が寒くなるようなスケールの大きな分析で、ほんとうにもう、ぼくが成人したころの、つまり80年代中ごろまでの国際秩序では世の中とっくにもたなくなっているのだ、と気が遠くなる。 これはトゥ…

No Problem~英文紙誌を読んでいると本を読む時間がなくなる

Most important, the U.S.-China relationship must be prevented from becoming a "Thucydides trap" in which a rising power and an established one view each other with such suspicioun that conflict appears inevitable. 'Geopolitics: Trump's top…

チェッ!チェッ!チェッ!~もっと短く、もっと簡潔に

学生の作文には、よく「もっと短く、もっと簡潔に」というコメントをつけた。文章を書き慣れない人が急いで書くと、概して長ったらしい文になる。ムダな語句があったり、内容が重複していたりして、全体の字数の割には情報が少ない。 自己プレゼンの文章術 (…

汚れなき悪戯~ロシア・シンボリズム第二世代など

シンボリズムの第二世代━━未来は同じ年に生まれた二人の若い詩人、アンドレイ・ベールイ(一八八〇-一九三四)とアレクサンドル・ブローク(一八八〇-一九二一)、さらに彼らより年長だが彼らと同年の一九〇三年に文学活動をはじめた作家、ヴャチェスラフ…

人生を語らず~ストーリーとプロットの違いを逆に覚えていた

「ストーリー」と「プロット」は、一般に粗筋というような意味合いで、ほぼ同義に用いられる傾向がある。しかし、ロシア・フォルマリズム[…]から構造主義[…]、物語論[…]へと至る文学研究においては、二つの概念は厳密に区別される。ストーリー[…]と…

ゴージャス~『タイム』誌の身売りの噂を目にした冬の日

www.buzzfeed.com www.jiji.com www.nikkei.com http://mainichi.jp/articles/20161210/k00/00m/020/114000c This is what helped Frage, Le Pen and other European populists find an audience in 2016. They wanted Europe to be a mosaic of states inst…

Before you accuse me~今日は夕方からエンジンがかかった

Physician, heal thyself. 《proverb》 before attempting to correct others, make sure that you aren't guilty of the same faults yourself: Oxford Dictionary of English 作者: Angus Stevenson 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA 発売日…

「一週間に十日来い」あるいは「エイト・デイズ・ア・ウィーク」~英文雑誌継続の件でまだ迷う年の暮れ

impregnable ▶adjective (of a fortified position) unable to be captured or broken into: ■unable to be defeated or overcome surreptitious ▶adjective kept secret, especially because it would not be approved of: indemnity ▶noun (pl. indemnitie…

東京ららばい~今なら西洋経済史の洋書の英語が読める

十八世紀に特徴的な社会的目的のための手段は、個人でもなく、国家でもなく、クラブであった。居酒屋のおしゃべり仲間からコーヒー店の文人仲間に及び、田舎宿の「ボックス席」から株式取引所やロイド協会に至るところの、また瀆神者流の業火クラブ[…]から…

竹田の子守歌~英語ばかりやっているわけではないが英語のこと

About 19 percent of China's population will over 60 by 2020 and almost 39 percent by 2050. 昨日届いた『ジャパン・タイムズ』日曜版のなかの記事。韓国で年金が少ないのをおぎなうために地下鉄のフリーパスを使って運び屋さんをして稼ぐ老人が多い、と…

ヴァージンショック~ベラー氏のご近所のこと

何人かには写真もついていて、馬の写真には「?」とたじろいだが、ロス氏の写真に見覚えがあった。 「ニューヨーカー」の創刊編集長のハロルド・ロスの若い日の写真だったのだ。これで、いきなり、わかった。「ベラー氏のご近所」は、雑誌「ニューヨーカー」…

nai nai 16~英文学専攻の黄昏

thesmartset.com なんか、来るなあ…という感慨を覚えるのは、こちらの予備知識が古いせい。 予備知識が古い、というのは、英文学の先生がたが書いた文学理論やなんかを読むことはあり、そのついでにアメリカの大学事情を読みかじることも多いのだけれど、ア…

さよならをするために~ファンヒーターの壊れた日の古い日記

In 1925, convinced the horrors of the "war to end wars"(World War Ⅰ)were behind them and prosperity lay ahead, fans of popular fiction [in] United States and Great Britain were greeted in their bookstores by an unheralded novel that was fi…

冬物語~内田義彦の『読書と社会科学』を思い出しつつ

私の娘は、子どものときから鳥が好きで、いろいろ迷った末、理学部の生物学科に入って、その授業を受けながら、鳥ひとすじの探求を続けてきたのですけれども、二年生になったとき、専門科目に入ったある日、「面白かった」と目を輝かせて帰ってきました。電…

ある雨の日の情景~紙の英字新聞は6,7年後にはどうなっているかなど

tap ▶verb(taps, tapping, tapped) [with obj] 2 《US》《informal》 designate or select (someone) for a task or honor, especially membership of an organization or committee: Paperback Oxford English Dictionary 7/E 作者: Oxford Dictionaries 出…

雨のエアポート~機内で英字新聞をぶつぶつ読んでいた中年紳士の思い出

www.brookings.edu 英字新聞がなぜこんなに好きかというのは、自分でもちょっとよくわからず、一番古くは、大学生のころ読んでいた『アサヒ・ウィークリー』の思い出までさかのぼれるのだが、その次となるとずっとあとで、大学に専任講師として赴任して二年…

紫のハイウェイ~ジャパンタイムズの暴走族記事

www.japantimes.co.jp COOLS - 紫のハイウェイ 暴走族が減り、その文化が下火になり、ライバルとの抗争よりグループ内の弱い者いじめが主流になり…という記事。なんか、来るなあ…と思いつつ、これは日刊のジャパンタイムズの記事なんだな。日曜版は今日届い…

BEGIN Japanology~スペクター氏の語彙増強の努力

新しい電子辞書。やはりうれしくて、大事に使おうと思いつつ、先日まで使っていた壊れかけの辞書のほうからは電池を抜いた。いやなに、血圧計の電池がちょうど切れて、買い置きが見つからないので、そっちを転用したのだ。まあちょうどよかった。 その先日ま…

ナイトナイトジョッキー~ラテン語の素養についてのないものねだり

impromptu ▶ adjective&adverb done without being planned or rehearsed ▶noun (pl. impromptus) a short piece of instrumental music, especially a solo, that is reminiscent of an inprovisation. Oxford Dictionary of English 作者: Angus Stevenson…

Oye Como Va~ぼくは捨て駒じゃないと心の中で叫んでいる仲間たち

cat's paw ▶noun a person who is used by another to carry out an unpleasant or dangerous task: Oxford Dictionary of English 作者: Angus Stevenson 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA 発売日: 2010/08/01 メディア: ハードカバー 購入: …

六本木のベンちゃん~財力のない貧者にとっての学問とは

C いやしくも研究である以上、現代文化関連で分析する場合は特に、財力に合った対象を選べ。 現存する作家の場合、インタビューに赴くことも必要だろう。選んでも、主題に見合った投資ができなければ無意味である。 メタファーはなぜ殺される―現代批評講義 …

オリオン座のむこう~十二月八日のrah-rah

rah-rah adj. 《INFORMAL, DISAPPROVING》 1 supporting something without thinking about it enough ♦ I find the rah-rar patriotism of most American war movies annoying. 2 used to describe someone who tries to encourage people by saying only p…

物は壊れる人は死ぬ 三つ数えて目をつぶれ~十年以上使った電子辞書がもうだめみたいだ

demarche n. a diplomatic or political initiative or maneuver 電子辞書の中のロングマンにもオックスフォードにもない。オンラインの辞書から引いておく。クリスチアン・アマンプールが東アジア政治の専門家に、次期大統領が台湾の総統と電話会談したのは…

ラヴ・コネクション~ジャパン・タイムズ日曜版を読む雪の火曜日の午後

The men Trump has chosen so far are familiar faces on Capitol Hill, having made frequent trips in their former jobs, and lawmakers are expressing personal respect. But some temper that with a wariness about the wisdom of putting so many mi…

花のささやき~一部のヘミングウェイ研究者はイタリア語やスペイン語に堪能だったりするのだろうか

"[...] Why did you join up with the Italians?" "I was in Italy," I said, "and I spoke Italian." "Oh," she said."I'm learning it. It's beautiful language." "Somebody said you should be able to learn it in two weeks." A Farewell To Arms (Vin…

暗い港のブルース~無名校で学んだ外国語

「お父さんはどうしても文学は困るというんだが、ほかになにか方法はないものかね。」 中尉はうちの財政上のことからいろんな話をして、僕に再考を求めた。 「そんなら語学校へ行ってもいいです」 僕は大学が駄目ならこうという、僕の第二案を打ちあけた。 …

天使のらくがき~読書会/研究会は自由の敵になりうるので注意ということについて

shenanigans n. [plural] 《INFORMAL》 1 bad behavior that is not very serious; MISCHIEF 2 slightly dishonest activities LONGMAN ADVANCED AMERICAN DIC (PAPER) (LAAD) 作者: Longman 出版社/メーカー: Pearson Japan 発売日: 2000/10/12 メディア: …

終着駅~いや、ここはまだ語学徒の出発点

menagerie n. 1 a collection of wild animals kept privately or for public to see 2 a group of people or characters that seems strange because they are all very different ♦ Isadora arrived with her menagerie of admirers. gross v. to gain an …