俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ディー・ツヴァイ「スカイライナー」

昨日、ワーグナーのことなど書きましたが、あたしゃもちろんドイツ語なんてほとんど読めないのです。でもかろうじて何が書いてあるかぐらいわかるのは、最初に入った大学で第二外国語に選んだのがドイツ語だったから。その大学は第二外国語はドイツ語とフラ…

トリスタンとイゾルデ

スラヴォイ・ジジェク、ムラデン・ドラー『オペラは二度死ぬ』(中山徹訳、青土社、2003年)より、メモ代わりに引いておきます。 「トリスタンとイゾルデの神話は、愛とは、あらゆる社会的、象徴的紐帯を一時無効にするラディカルな侵犯行為である、という宮…

プレイ・フィドル・プレイ

昔々、会社に勤めていた頃の思い出の曲です。 結局はその会社、辞めちゃったんですけど、辞める直前、転勤になって、ほんの少しのあいだ遠い街に住みました。信じられないほど雪深い街で、人の気質も全くわからず、数ヶ月心細く暮らしました。 楽しみといえ…

弦楽のための三楽章

昔々、サンクトペテルブルクから偉い先生が来て、札幌に1年間滞在したことがありました。そのとき、日本語が読めないその先生に頼まれて、国文学や比較文学の先生たちがお書きになった芥川龍之介関連の論文を何本か読んで、その内容を教えてあげたことがあり…

アーラ・プガチョーワ「メリー」

アーラ・プガチョーワといえば日本では「百万本のバラ」を歌ったロシアの歌手として知られていて、かく言う僕自身もその程度の認識なんですが、15年くらい前モスクワに行って露天のカセットテープ屋さんで買ったНе делайте мне больно, господа(1995)とい…

夕焼けだんだん

切れのいいフォービートを刻むアコギ。ノスタルジアいっぱいのクラリネット。軽快なベースとドラム。一昨年、NHK・FM「ひるの歌謡曲」を聴いていたら流れてきたこの曲、歌ってるの誰? と思い、何曲か流れた後のアナウンスを待ちました。なんと石川さゆ…

秋吉敏子「朝日の如くさわやかに」

2月12日土曜は、自宅にずっといたのに、なんだか喫茶店を何軒かはしごしたような気分の一日でした。 朝日新聞の別刷り「Be」ではガロの「学生街の喫茶店」が取り上げられ、この1973年の大ヒットの舞台設定となっている<学生街>の<喫茶店>はどこなのか?…

ピチカート・ファイヴ「モナムール東京」

引用、本歌取り、パクリ、間テクスト性…そんなことばかり考えているうちに半年が過ぎ、一年が過ぎてゆく… 先日、ピチカート・ファイヴのシングルCD『モナムール東京』が出てきて、懐かしかったですね。97年の発売。当時、随分聴きました。今調べますと、い…

PANTA「マーラーズ・パーラー」

1980年の夏。汽車に乗り、東京へ向かいました。先輩が東京で浪人、というか、自由奔放に暮らしていたので、訪ねていったのです。先輩が住んでいたのは中野区の住宅街の貸間。大江健三郎そのほか文学書で埋もれた部屋にたしか3日滞在したのかな。 そのうちの…

キャプテン・ビーフハート死去

今日の朝刊を開いたら、以下の記事が目に飛び込んできて、キャプテン・ビーフハートが昨年末に亡くなっていたことを知りました。 町田康「不滅の音、世界遺産級 キャプテン・ビーフハート氏を悼む」(朝日新聞[北海道版]、2011年2月4日23面) 享年69歳、本名…

ニューオーリンズのWWOZ

いちいちCDを買っていてはお金がいくらあっても足りない、でも浴びるほど音楽を聴きたい…こういう気分を持て余しながら生きている僕にとって、インターネットで聴けるラジオはありがたい存在です。 ニューオーリンズのWWOZという音楽専門局は、あると…