俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

2009-01-01から1年間の記事一覧

川崎麻世「ラブ・ショック」(更新休止中です)

作詞の石原信一さんというお名前はよく知らないんですが、作編曲がもちろん筒美京平先生。もうこれはまぎれもない70年代筒美京平サウンドですよ。1977年、川崎麻世さんのデビュー曲「ラブ・ショック」。タイトなリズムがかっこいいファンク歌謡です。 作詞…

三善英史「雨」(春休み!更新を休みます)

昨日、iTunesStoreで見つけました。うれしかったなあ、この曲がiTunesStoreで見つかるなんて。三善英史「雨」。1972年のデビューシングルです。 雨にぬれながらたたずむ「人」。これ、歌詞カードではひょっとして「女」と書いて「ひと」と読ませてるんじゃな…

チェリッシュ「なのにあなたは京都へ行くの」

今日の午後は、ほんとは東京で、ともだちの結婚式に出ている予定だったのですが、諸事情により上京できませんでした。 京都出身の友人で、札幌で一年間、寮で一緒になりました。寮生活と言っても、大学院生は個室です。が、キッチンがあってTVが置いてある…

沢田聖子「坂道の少女」

玄関から上がって居間へ入ったところにスーツケースを立てかけたままにしてあります。単に置く場所がないからそこに置きっぱなしになっているだけなんですが、旅の装備は一応入ってるし、これをつかんでいつでも海外に行ける…今のところ、そんな予定はもちろ…

間テクスト性と実証

せっかく確保した一日を空費。空しい一日。しかし収穫がナンニモなしでもありませんでした。 あの作家のこの作品とこの作家のこの作品、どう読んでもこの部分がかぶってしょうがない。そんな体験を「間テクスト性」、とひとまず定義しましょうか。これ、人文…

エラ・フィッツジェラルド「スターダスト」

相変わらず、CDプレイヤーにはエラ・フィッツジェラルド『ソングス・イン・ア・メロー・ムード』が載ることが多い今日この頃です。今年の冬は、このCDのおかげでだいぶ気分的に救われるところがありました。 年が明けて、ライトニン・ホプキンスを引っ張り…

クリエイション「フィーリン・ブルー」

中学生の頃、同級生の音楽やってるやつらがコピーしていたのはディープ・パープルでもレッド・ツェッペリンでもなく、クリエイションでした。 竹田和夫が率いる四人組ハードロック・バンド。でも今振り返ると、ハードロックというより、へんな言い方ですが「…

ローリング・ストーンズ「タイム・ウエイツ・フォー・ノーワン」

70年代中葉のストーンズ。アルバム『イッツ・オンリー・ロックンロール』、円熟の極致です。 とくに「タイム・ウエイツ・フォー・ノー・ワン」が好きでした。時は誰をも待たない、っていう。 ただ、原詞はいくら読んでもよくわからなくて、かろうじて以下…

思い出は美しすぎて

八神純子さんのデビュー曲。なんと言ってもサンタナ風のスローなラテンロックになっているところが点数高いです。表情たっぷりに泣くギターと控えめなリズム。 やさしく 時は流れすぎて ひとり 振り返る 今でも あなたの微笑を 感じることがあるのよ フォー…

わらべ「もしも明日が…」

1983年、猛烈にヒットしたこの曲、『青春歌年鑑 80年代』の二枚目の一曲目です。あの頃10代の子を抱えていたどこのご家庭にも、シングル盤が眠ってるんじゃないでしょうか。 二度目の大学生活に旅立つとき、アナログレコードは持っていけないので、好きな…

加山雄三「旅人よ」

昨日、仕事の打ち合わせて東京からヴィデオ制作会社のかたがたがみえました。2時間ほど打ち合わせをするあいだ、どうも真向かいに座った統括ディレクターさんの顔やしゃべり方が気になってしょうがないのです。打ち合わせが終わって、雑談が始まるやいなや…

モダンチョキチョキズ「愚か者よ」

濱田マリさんって、最近では女優だったり、ちょっと関西アクセントのナレーターさんだったりするんでしょうけど、僕にとっては不世出の叙情歌手です。 どう考えてもふざけてるバンド(ユニット)名、モダンチョキチョキズ。今、手元に二枚CDがあります。『ロ…

ポップコーンをほおばって

70年代半ば、甲斐バンドに対する僕らの二律背反的な感情。甲斐よしひろさんのちょっと特異な美顔に代表されるこのバンドのたたずまいは、思春期の女の子に強い訴求力を持っていたと思われます。一方で、情念がにじみ出た詞と曲。その血の濃さは、ちょっと…

ローリング・ストーンズ「ルート66」

3月最初の一週間の始まりです。今日は予定外の話し合いがいくつも入って、気がついたら夕方でした。 帰って来て、夕食食べて、お風呂入って…何の楽しみもない独身者の宵の口。今日は出かけずに、iTunesStoreへ。昨日もCD店で散財したから、大きな買い物はし…

CD店は春の匂い

昨夜は17:00にNHK-BSの『スター・トレック』を観ながら缶ビールをプシュっと開け、飲み始めました。そのままあっという間に一日の「ノルマ」を達成。ハイビジョンの『刑事コロンボ』が始まる時間には、なんだか飲み足りなくて食料庫にしてる部屋からもう一本…

粋な噂を立てられて

エラ・フィッツジェラルドがエリス・ラーキンスのピアノだけをバックに歌うアルバム『ソングス・イン・ア・メロー・ムード』(1954年3月29,30日ニューヨークで録音)、全編いい曲ぞろいです。なかでも「People Will Say We're in Love」の粋さ。 私にブーケ…

恋とは何でしょう

朝起きて、仕事行って、定時に帰って来て、食事しながら飲んで、寝る…非生産的な日々だな、と思いつつ、今日も一日が終わります。 今日はまた一ヶ月ぶりくらいでチャーリー・パーカーとストリングスとの共演を聴いてます。バードのアルトが朗々と鳴ってます。…

二人のムラサキ東京

キンモクセイって、活動休止しちゃったのですか… キンモクセイ&東京ジェンヌ「二人のムラサキ東京」 2004年3月24日、カセットで発売されたオルタナティヴ歌謡曲。キンモクセイ8枚目のシングルで、デュエットソングになってます。で、東京ジェンヌっ…

研究会の効用

研究会から帰ってきました。共産圏アニメ・SF研究会。いや、行ってよかった。 行こうかどうしようか、迷ってるうちに前日の夜になってしまって、ふつうなら行かない、という結論になるはずですけど、遅い夕食をとってるうちに「…行こう」と思い立ち、ネッ…

黒猫警長

札幌に来てます。共産圏アニメ・SF研究会の第8回目。中国の古典文学を専攻されている方が80年代中国アニメ『黒猫警長』を上映し、その文化的余波を紹介。黒猫が森の治安を守る警察の警部で、科学技術を駆使してネズミやいなごをやっつけるという。なんで…

ザ・タイガース「美しき愛の掟」

なかにし礼作詞 村井邦彦作編曲 ザ・タイガース「美しき愛の掟」(1969年) 先日書いた、『トーキングウィズ松尾堂』の二月八日の放送で佐野史郎さんがリクエストしていた曲です。ザ・タイガース『ゴールデン☆ベスト』が届いて、この曲ばかりリピートして聴…

ノー・ウーマン・ノー・クライ

昨日、「友達よ泣くんじゃない」について書きましたが、そのあとこんなことを思い出しました。 例によって記憶に頼って書きますので、要確認なんですが、昔、ボブ・マーリーの訳詩集が出版された時のこと。『ニューミュージック・マガジン』に書評が載って、…

友達よ泣くんじゃない

阿久悠さんのトリビュート企画第二弾が出てるんですか。『歌鬼2』。iTunesStoreでいろいろ健作、もとい検索してて見つけました。しかも今回は阿久悠VSフォーク、という企画。あがた森魚さんが「津軽海峡冬景色」を歌ったり、となかなかやりますね。 僕は例…

トミー・フェブラリー「Bloomin'!」

2月も半分過ぎちゃいましたね。というかもうすぐ月末が来ちゃうじゃないですか。 2月って好きなんですよ。冬が半ばを過ぎて、もう少し我慢してれば雪解けの季節がくるっていう、この時期。いつの年でしたか、FMからさかんにこの曲が流れていたことがありま…

ボーン・トゥ・ブギー

ロックって一体何なのか…ろくに勉強もしないで、来る日も来る日もそんなことを考え続けていた80年代の初頭、Tレックスを聴いていました。そのころ夢中だった近田春夫&ハルヲフォンの音楽的ルーツのひとつがTレックス、ということもあって、よく聴きまし…

島倉千代子「この世の花」

突然ですが、少子化って、やっぱり女性の地位向上と関係があるんでしょうか…つまり、下世話な言い方をすれば、女性が<望まない結婚>をしなくてよくなった、ということなんでしょうか…? そんなことを考えたのは、iTunesで島倉千代子「この世の花」が鳴って…

中村雅俊「盆帰り」

子供の頃、いっしょに同人雑誌ごっこをして遊んだ友達は皆、生地を離脱し、首都圏に居住して勤めに励んでいます。お盆や正月、実家へ帰省したとき、コンビニやスーパーでそんな彼らとばったり会うんじゃないか、などと思うことがありますが、ないですね。ひ…

勝手にしやがれ

日曜の朝はいつも遅く起きて、枕もとのラジオをつけっぱなしにしておいて、NHK-FMを聴いてます。永年『日曜喫茶室』だった昼の時間帯がもよう替えしたんですね。松尾貴史さんの『トーキング・ウィズ・松尾堂』、聴いてます。むかしっから、好きだったんです…

GO!GO!7188「心の旅」

今の職場に来たのはもう14年前になるんですかね。アパートを決めに一度特急列車に乗って来て、頑張るぞ、と心に誓ったのをはっきり憶えてます。 ただ、就職すると、教える仕事をしながら勉強してればいい、というほど現実は甘くなくて、あちらからもこちら…

喧嘩のあとでくちづけを

なかにし礼作詞、中村泰士作曲、森岡賢一郎編曲、いしだあゆみ「喧嘩のあとでくちづけを」。先日から言及している『青春歌年鑑'70』に収められています。以前取り上げた辺見マリ「経験」もこの盤の収録。でもって、いしだあゆみさんのコレは、「経験」ほどじ…