俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

粋な噂を立てられて

エラ・フィッツジェラルドがエリス・ラーキンスのピアノだけをバックに歌うアルバム『ソングス・イン・ア・メロー・ムード』(1954年3月29,30日ニューヨークで録音)、全編いい曲ぞろいです。なかでも「People Will Say We're in Love」の粋さ。 私にブーケ…

恋とは何でしょう

朝起きて、仕事行って、定時に帰って来て、食事しながら飲んで、寝る…非生産的な日々だな、と思いつつ、今日も一日が終わります。 今日はまた一ヶ月ぶりくらいでチャーリー・パーカーとストリングスとの共演を聴いてます。バードのアルトが朗々と鳴ってます。…

二人のムラサキ東京

キンモクセイって、活動休止しちゃったのですか… キンモクセイ&東京ジェンヌ「二人のムラサキ東京」 2004年3月24日、カセットで発売されたオルタナティヴ歌謡曲。キンモクセイ8枚目のシングルで、デュエットソングになってます。で、東京ジェンヌっ…

研究会の効用

研究会から帰ってきました。共産圏アニメ・SF研究会。いや、行ってよかった。 行こうかどうしようか、迷ってるうちに前日の夜になってしまって、ふつうなら行かない、という結論になるはずですけど、遅い夕食をとってるうちに「…行こう」と思い立ち、ネッ…

黒猫警長

札幌に来てます。共産圏アニメ・SF研究会の第8回目。中国の古典文学を専攻されている方が80年代中国アニメ『黒猫警長』を上映し、その文化的余波を紹介。黒猫が森の治安を守る警察の警部で、科学技術を駆使してネズミやいなごをやっつけるという。なんで…

ザ・タイガース「美しき愛の掟」

なかにし礼作詞 村井邦彦作編曲 ザ・タイガース「美しき愛の掟」(1969年) 先日書いた、『トーキングウィズ松尾堂』の二月八日の放送で佐野史郎さんがリクエストしていた曲です。ザ・タイガース『ゴールデン☆ベスト』が届いて、この曲ばかりリピートして聴…

ノー・ウーマン・ノー・クライ

昨日、「友達よ泣くんじゃない」について書きましたが、そのあとこんなことを思い出しました。 例によって記憶に頼って書きますので、要確認なんですが、昔、ボブ・マーリーの訳詩集が出版された時のこと。『ニューミュージック・マガジン』に書評が載って、…

友達よ泣くんじゃない

阿久悠さんのトリビュート企画第二弾が出てるんですか。『歌鬼2』。iTunesStoreでいろいろ健作、もとい検索してて見つけました。しかも今回は阿久悠VSフォーク、という企画。あがた森魚さんが「津軽海峡冬景色」を歌ったり、となかなかやりますね。 僕は例…

トミー・フェブラリー「Bloomin'!」

2月も半分過ぎちゃいましたね。というかもうすぐ月末が来ちゃうじゃないですか。 2月って好きなんですよ。冬が半ばを過ぎて、もう少し我慢してれば雪解けの季節がくるっていう、この時期。いつの年でしたか、FMからさかんにこの曲が流れていたことがありま…

ボーン・トゥ・ブギー

ロックって一体何なのか…ろくに勉強もしないで、来る日も来る日もそんなことを考え続けていた80年代の初頭、Tレックスを聴いていました。そのころ夢中だった近田春夫&ハルヲフォンの音楽的ルーツのひとつがTレックス、ということもあって、よく聴きまし…

島倉千代子「この世の花」

突然ですが、少子化って、やっぱり女性の地位向上と関係があるんでしょうか…つまり、下世話な言い方をすれば、女性が<望まない結婚>をしなくてよくなった、ということなんでしょうか…? そんなことを考えたのは、iTunesで島倉千代子「この世の花」が鳴って…

中村雅俊「盆帰り」

子供の頃、いっしょに同人雑誌ごっこをして遊んだ友達は皆、生地を離脱し、首都圏に居住して勤めに励んでいます。お盆や正月、実家へ帰省したとき、コンビニやスーパーでそんな彼らとばったり会うんじゃないか、などと思うことがありますが、ないですね。ひ…

勝手にしやがれ

日曜の朝はいつも遅く起きて、枕もとのラジオをつけっぱなしにしておいて、NHK-FMを聴いてます。永年『日曜喫茶室』だった昼の時間帯がもよう替えしたんですね。松尾貴史さんの『トーキング・ウィズ・松尾堂』、聴いてます。むかしっから、好きだったんです…

GO!GO!7188「心の旅」

今の職場に来たのはもう14年前になるんですかね。アパートを決めに一度特急列車に乗って来て、頑張るぞ、と心に誓ったのをはっきり憶えてます。 ただ、就職すると、教える仕事をしながら勉強してればいい、というほど現実は甘くなくて、あちらからもこちら…

喧嘩のあとでくちづけを

なかにし礼作詞、中村泰士作曲、森岡賢一郎編曲、いしだあゆみ「喧嘩のあとでくちづけを」。先日から言及している『青春歌年鑑'70』に収められています。以前取り上げた辺見マリ「経験」もこの盤の収録。でもって、いしだあゆみさんのコレは、「経験」ほどじ…

七拍子(牛の祭)

今日は当ブログの過去のエントリーをパラパラながめながら、勉強サボってよく書いたもんだ(そろそろやめようか)、などと考えていました。そんな記事の中でタモリさんの「ソバヤ」の記事を読み返して、「そういやタモリはCBSだからiTunesStoreじゃ売ってね…

ひとり寝の子守唄

広辞苑を引きました。 どうきん【同衾】一つの夜具の中に共に寝ること。特に、男女の関係にいう。ひとつね。ともね。 先日、あがた森魚さんの「赤色エレジー」について書きましたが、その数日後、林静一『赤色エレジー』(小学館、2000年)が届きました。あ…

高橋真梨子「ジュン」

ラテン・ロックといえばサンタナより先にペドロ&カプリシャスを思い出すワタクシです。リードシンガーが高橋まり(=高橋真梨子)さんだったころの、ね。ところが、ソロ・シンガーとしての高橋さんとなると、自分でも不思議なくらい評価に苦しみます。たと…

頭脳警察「歴史から飛びだせ」

苦い思い出のある曲です。頭脳警察「歴史から飛びだせ」。 最初に入った大学では、僕は何を間違ったのか、会計学のゼミに入ってしまいました。恥ずかしい過去です。現実感覚、バランス感覚、金銭感覚、時間感覚、すべてにおいて人からズレている僕が、会計学…

商売上手

地元商店さんには悪いなと思いつつも、通販で食べ物を取り寄せる、という機会がたびたびあります。名古屋のきしめんだったり、長崎皿うどんだったり、静岡のお茶だったり、道北の味付けラム肉だったり…そのうち盛岡の蕎麦ってのも取り寄せてみたいです。 そ…

オーネット・オン・テナー

iTunesStoreに入り込んでふらふらとあれこれ試聴しながら時間が経ってゆく…時間の浪費っちゃ浪費ですけど、本屋の立ち読みみたいなもんです、これくらいいいか。今日は昨日からの続きでオーネット・コールマンのことが頭を離れず、検索したら、これが600…

オーネット・コールマン『クロイドン・コンサート』

「ジャズ」対「ジャズ以外のブラック・ミュージック」、などといったことを最近書いていますが、この対立の図式も、最近はもう存在しないんじゃないですかね。ジャズしか聴かないジャズ・ファンって、今どれくらいいるんでしょうか。逆にジャズを絶対に聴か…

PISS「KYOKO」

歌謡曲、歌謡曲って、あんたのいう歌謡曲とは一体何なんだ、と問われることがありますが、僕の言う「歌謡曲」の意味は比較的ハッキリしています。70年代末、和製のフォーク・ソングやロック・ミュージックが「ニュー・ミュージック」といういささか意味不明…

エルモア・ジェイムズ「フーズ・マディ・シューズ」

エルモア・ジェイムズの滋味あふれる声。ブルージーなサックス。これぞブルーズ、という一曲。アルバム『フーズ・マディ・シューズ』の日本盤のライナーは高橋英明さんという方がお書きになっていますが、この曲と「マイ・ベスト・フレンド」の「ディープな…