俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小泉今日子『KOIZUMI IN THE HOUSE』

格差、貧困、制度のゆがみ…コイズミのはじめたことがすべて悪い、コイズミが諸悪の根源だ、コイズミのやったことのしわ寄せが…と議論がかまびすしいですが、そんなとき僕は思わず叫んでしまうのです。 キョンキョンはなんにも悪くないよっ! え?話題が違い…

アンドリュース・シスターズ「素敵なあなた」

「素敵なあなた」って、タイトルが素敵。ちゃんと結婚相手を見つけて、結婚して、「あなた」なんて呼ばれたかったなあ…。 アンドリュース・シスターズのベスト、LPで持ってました。ちょうど20年前かなあ、アナログからCDへ切り替わる時期で、洋盤屋さんに…

PANTA[屋根の上の猫」

先日の記事で、アマゾンはアルゴリズムで意外なおすすめ商品が出てくるから面白い、といったことを書きました。でもってその後iTunesのヴァージョンを上げたら、iTunesStoreでもサイドバーに「まだ持っていない曲」というのが出てくるようになりました。たと…

土岐麻子「ロマンチック」

仕事場の掃除をしたついでに、ラジオを復活させました。今日はFMで、土岐麻子さんの「ロマンチック」が流れてました。あ~こりゃ、おしゃれでいい曲です。ころころと転がる電気ピアノがとっても涼やか。CDは2005年に出てるんですかね。まだ注文してません…

鈴木慶一とムーンライダース「スカンピン」

パンク/ニューウェーヴ登場以前の日本のロック。あるいはサザンオールスターズ以前と言い換えてもいいですが、その時代のロック・ミュージックの理想を、ある意味体現してたんじゃないでしょうか。ムーンライダース。この時代の日本のロックって、商業的に…

ローランド・カーク『ヴォランティアード・スレイヴリー』

アマゾンで本やCDを買うようになって、もう7,8年経つんでしょうか。 近所に人文学のハードな専門書を置いている本屋さんや、フリージャズやマイナーな歌謡曲を置いているCD屋さんがない…。もっぱらアマゾンを使うようになる理由って、僕の場合はそうでし…

ブラック・キャッツ「悲しきテディ・ボーイ」

原宿のブティックの従業員によって結成されたネオ・ロカビリー・バンド、ブラック・キャッツ。レコード、持ってなかったのに、何でこんなに曲を知ってるんだろう。友達が聴いてたからかな。僕はリーゼントなんてしたことはなくて、坊ちゃん刈りに黒縁眼鏡で…

石川さゆり「ウィスキーが、お好きでしょ」

…いいえ、僕はビールしか飲めないんですけどね。この曲は好きです。 もう何年も前にサントリーのCMで使われた曲です。「津軽海峡冬景色」の石川さゆりさんがジャズ・バラード風のしっとりしたメロディを歌う、というところに新鮮さがありました。古いコント…

大橋巨泉「枯葉」

もともとシャンソンで、戦後アメリカに持ち込まれて「Autumn Leaves」となったスタンダード曲、ご存知「枯葉」。英詞がつけられたときなぜかヴァース(序奏部)には詞がつけられなかったのですが、今から11年前、大橋巨泉さんがその部分に詞をつけ、自ら歌い…

ひと休み

掃除疲れして帰宅した昨日、寝る前、こんな本をパラパラと読んでました。 Brad Warner, Hardcore Zen: Punk Rock, Monster Movies&the Truth about Reality. Wisdom Publications. 2003 なんかオハイオ州アクロン周辺のハードコア・パンク・シーンで活躍した…

仕事場に何のポスターを張るか

仕事場(研究室)の掃除をしました。こんな大掃除はかつてしたことがないというほどテッテー的にゴミを捨て、不要なテーブルや椅子を古道具屋さんに引き取ってもらい、保管していた雑誌類も思いきって捨てました。気分すっきりです。 でもって、10年以上前…

内田裕也とフラワーズ「ファンタジック・ガール」

近田春夫さんが80年代はじめにDJをしていたTBSラジオ『パック・イン・ミュージック』のエアチェックのテープは何本も持っていたはずなんですが、実家に帰ったとき、カセットテープの保管場所を調べると、ないんですね。いくら探してもでてきません。きっ…

仲井戸麗一「One Night Blues」

うわ、5900円もするのお?1985年発表の仲井戸麗一のソロアルバム『THE仲井戸麗市BOOK 』(CDは1988年)をアマゾンで検索したら、そんな値がついていてびっくり。でも、これiTunesStoreで2000円で買えますよ。 昨日の「院を脱走する」という話の続…

大学院/孤児院

…となんだか唐突なタイトルをつけてしまいましたが、以下はまったく「孤児院」と「大学院」という名詞の語感からくる連想のはなしで、別に深い意味はありません。 映画が苦手な自分にしてはずいぶん映画を観た夏でした。しかも夏がなかなか終わりそうにない…

松田聖子「一千一秒物語」

4枚組『松田聖子全集 Seiko Box』は、シングル曲のほかに、オリジナルLPの中の印象に残る曲が網羅されていてとても便利。たとえばこのセットの2枚目の3曲目、「一千一秒物語」、鮮烈な佳曲です。松本隆の詞に大滝詠一の作・編曲(編曲は多羅尾判内名義…

甲斐バンド「悪いうわさ」

今日は古い映画を観ました。テネシー・ウィリアムズ原作『欲望という名の電車』(エリア・カザン監督、1951年、ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド主演)。 昨日も、訪ねてきてくれた友人と遅くまで話しこんで痛感したんですが、東京の大学に進学できて…

あいざき進也「気になる17歳」

うねるビート。重いホーン・セクションのリフ。今の歌謡曲にない音です。ちょっと聴くとずいぶん「もたっ」としている感じに聴こえるかもしれませんが、これが1974年当時、最先端の洋楽を咀嚼して得られたサウンドだったのです。あいざき進也「気になる17…

あいざき進也「君のハートに火をつけて」

ハートに火をつけて、と言うのは、もともとはドアーズの曲の邦題です。で、あいざき進也さんの「君のハートに火をつけて」。ドアーズの曲は、音楽的には、郷ひろみさんの「花とみつばち」のイントロのフレーズに化けてしまってしまってますが、このあいざき…

香坂みゆき「気分をかえて」

路傍にしゃがみこんで、道行く幸せそうな人たちを恨めしげに上目づかいににらみつけている感じ。山崎ハコ作詞・作曲のこの曲から立ちのぼるすさまじいまでのいじけぶりを言いあらわせば、そうなるでしょうか。 ゆううつな毎日をどうしよう 歌を聞いても 酒を…

小泉今日子「The Stardust Memory」

なんかウィリアム・ギブスンの『あいどる』の話から始まって、ずっとキョンキョンのことを考えていた、という変な一週間。偶然ですが、映画のプロモーションで小泉さんがTVに頻繁に登場する時期と重なりました。そろそろこの話題にもお別れを。ということ…

小泉今日子「夜明けのMEW」

夏の早い夜明け。君は僕のとなりで、びっしょり汗をかいてくーくー寝息をたてていましたね。後になって、「汗びっしょりで、蒸しタオルみたいだったよ」って言ったら「え~何それ」って笑ってた。君はこの夏どうしてましたか。やっぱりあの時みたいにびっし…

小泉今日子「厚木」

今日は長い映画を観ました。アンジェイ・ワイダ『大理石の男』(1976年)。NHKのBS2で録ったままずっと観てなかったものです。1950年代のポーランドの労働英雄の運命の変転を描き出した映画。で、気づいたのは、これもメディアによって作られた偶像…

小泉今日子「半分少女」

あった、ありました。ウイリアム・ギブスン『あいどる』の原著のペーパーバック。たしか十年以上前、仕事で上京したとき、どこか書店の洋書コーナーで買った記憶があるのです。原文で読んでやろう、と思っているうちに、いつの間にか買ったことも忘れてまし…

小泉今日子「私の16歳」

とっくに読んでいなければならない本ですが、ずっと読んでいませんでした。先週末、ぽっかりと時間ができて読み始めました。 ウィリアム・ギブスン『あいどる』(浅倉久志訳、角川書店[角川文庫]) 原著は1996年。翻訳が97年に出て、文庫は2000年…