俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

2008-01-01から1年間の記事一覧

ラモーンズ「シーナはパンク・ロッカー」

ああこりゃ、字が小さくて読めないや… ブログを書いてて痛感するのですが、僕はほんと、歌謡曲しか聴かなくなってるんですよね。このブログをはじめたときには、ジャズのことも、ブルーズのことも、R&Bのことも、そしてもちろんロックのことも、万遍なくと…

甲斐バンド「バス通り」

今朝、定食屋さんで、しょうが焼き定食を注文して新聞を読んでいたら、甲斐バンドが最後のコンサート・ツアーを行う、との報道がありました。 先日、TVでも甲斐さんが出てきて一曲歌って、そんな話をしてましたから知ってましたけどね。観たいけど、僕の住ん…

C-C-B「ロマンティックが止まらない」

体育の日ですか。でもこの3連休は、うちらは休みなしのお仕事で、ようやくそれを終えて帰ってきたら、アマゾンから『青春歌年鑑80年代総集編』が届いていました。 もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」から幕を開けるこの二枚組、すでにCDで持っ…

サイラス・モズレー「夜が来る」

サントリーのウイスキーのCM曲です。小林亜星さんの代表曲と言っていいでしょう。ずいぶん昔に使われていたこの曲が、最近はまたサントリー・オールドのCMで使われているようですね。 若い男が、恋人の父親のもとを、結婚の承諾を求めて訪ねてゆく、という例…

ピーター「夜と朝のあいだに」

職場では長らくマッキントッシュとウインドウズを机の上に2台並べてLANにつないで使っていました。 でですね、マックはOSが9.1のまま。マックのちょっと特殊なワープロソフトで教材を作っているので、こんな状態が続いていたのですが、ウインドウズ機のほう…

近田春夫「GYMNOPEDIE No.1」

ご存知、エリック・サティの超有名曲。近田さんが軽快なダンスチューンに仕立てています。 軽快、というか、重力が弱まってふわりと体が宙に浮く瞬間というものをもし体験できるとしたら、こんな感じなんじゃないですかね。低血圧っぽいというか。 iTunesSto…

平松愛理「部屋とYシャツと私」

1992年3月にシングルカット、ということは、僕が一番音楽から遠ざかっていた時期。のはずなんですけど、これ、短冊形のCDシングル、持ってましたね。まだ時代の空気は史上空前の資産インフレ景気(バブル)のそれでした(バブル景気の終わりは1991年2月だそ…

チェリッシュ「若草の髪かざり」

これが流行ったとき、僕、小学生でしたけど、ひどく濃厚なものを聴いている気がして、無性に恥ずかしかったのを憶えています。 詞:阿久悠 作編曲:馬飼野俊一 チェリッシュ「若草の髪かざり」 フォークソングのムーヴメントの中から出てきたんだけれど、結…

夜の大学/大学の夜

会議が終わって廊下へ出たら、真っ暗… 僕は定時になると帰宅しちゃう方で、遅くまで職場にいるのはもっぱら会議のある日ですね。夜の大学構内、若い人たちが残って研究室活動をしていますが、昼間に比べれば、がらーんとしています。で、廊下を歩きながら、…

Toshi&Naoko「夏ざかり ほの字組」

1985年、というから僕は普通の会社の2年生。毎日、「なんでこんな当たり前のことができないんだ」って叱られていました。ほんと、つらかったですね。 だったら、さっさと辞めて、早く大学に入りなおしていたらよかったのかというと、そうでもないような気が…

ちあきなおみ「ベッドで煙草を吸わないで」

昨日は丸山圭子さんの「どうぞこのまま」の話でした。あれからCDを探し出して聴いたんですが、あれは、やっぱり歌謡曲として聴くのが正しいアティテュードなんじゃないかなあ、なんて思いました。 で、あの曲は案外これと共通する世界観を歌ってると思うんで…

丸山圭子「どうぞこのまま」

これもなんかヴァージョンが違うなあ…。 オリジナルの入った丸山圭子さんの『黄昏めもりい』(1976年)、どこかへしまいこんじゃって、そんなときの奥の手でiTunesStoreでズボラ買いしたのを聴いてるんですが、オリジナルの録音と違うんじゃないかなあ。いや…

一青窈「茶番劇」

一青窈さんといえば「江戸ポルカ」や「てんてこ舞い」が好きな僕としては、この曲もビビっときますね。 エレクトリック・ギターがドゥエテテ、ドゥエテテとトワンギーに鳴り響く、短音階のエレキ歌謡です。よくある待ち合わせのすれ違いをめぐる悲喜劇。一青…

小泉今日子『KOIZUMI IN THE HOUSE』

格差、貧困、制度のゆがみ…コイズミのはじめたことがすべて悪い、コイズミが諸悪の根源だ、コイズミのやったことのしわ寄せが…と議論がかまびすしいですが、そんなとき僕は思わず叫んでしまうのです。 キョンキョンはなんにも悪くないよっ! え?話題が違い…

アンドリュース・シスターズ「素敵なあなた」

「素敵なあなた」って、タイトルが素敵。ちゃんと結婚相手を見つけて、結婚して、「あなた」なんて呼ばれたかったなあ…。 アンドリュース・シスターズのベスト、LPで持ってました。ちょうど20年前かなあ、アナログからCDへ切り替わる時期で、洋盤屋さんに…

PANTA[屋根の上の猫」

先日の記事で、アマゾンはアルゴリズムで意外なおすすめ商品が出てくるから面白い、といったことを書きました。でもってその後iTunesのヴァージョンを上げたら、iTunesStoreでもサイドバーに「まだ持っていない曲」というのが出てくるようになりました。たと…

土岐麻子「ロマンチック」

仕事場の掃除をしたついでに、ラジオを復活させました。今日はFMで、土岐麻子さんの「ロマンチック」が流れてました。あ~こりゃ、おしゃれでいい曲です。ころころと転がる電気ピアノがとっても涼やか。CDは2005年に出てるんですかね。まだ注文してません…

鈴木慶一とムーンライダース「スカンピン」

パンク/ニューウェーヴ登場以前の日本のロック。あるいはサザンオールスターズ以前と言い換えてもいいですが、その時代のロック・ミュージックの理想を、ある意味体現してたんじゃないでしょうか。ムーンライダース。この時代の日本のロックって、商業的に…

ローランド・カーク『ヴォランティアード・スレイヴリー』

アマゾンで本やCDを買うようになって、もう7,8年経つんでしょうか。 近所に人文学のハードな専門書を置いている本屋さんや、フリージャズやマイナーな歌謡曲を置いているCD屋さんがない…。もっぱらアマゾンを使うようになる理由って、僕の場合はそうでし…

ブラック・キャッツ「悲しきテディ・ボーイ」

原宿のブティックの従業員によって結成されたネオ・ロカビリー・バンド、ブラック・キャッツ。レコード、持ってなかったのに、何でこんなに曲を知ってるんだろう。友達が聴いてたからかな。僕はリーゼントなんてしたことはなくて、坊ちゃん刈りに黒縁眼鏡で…

石川さゆり「ウィスキーが、お好きでしょ」

…いいえ、僕はビールしか飲めないんですけどね。この曲は好きです。 もう何年も前にサントリーのCMで使われた曲です。「津軽海峡冬景色」の石川さゆりさんがジャズ・バラード風のしっとりしたメロディを歌う、というところに新鮮さがありました。古いコント…

大橋巨泉「枯葉」

もともとシャンソンで、戦後アメリカに持ち込まれて「Autumn Leaves」となったスタンダード曲、ご存知「枯葉」。英詞がつけられたときなぜかヴァース(序奏部)には詞がつけられなかったのですが、今から11年前、大橋巨泉さんがその部分に詞をつけ、自ら歌い…

ひと休み

掃除疲れして帰宅した昨日、寝る前、こんな本をパラパラと読んでました。 Brad Warner, Hardcore Zen: Punk Rock, Monster Movies&the Truth about Reality. Wisdom Publications. 2003 なんかオハイオ州アクロン周辺のハードコア・パンク・シーンで活躍した…

仕事場に何のポスターを張るか

仕事場(研究室)の掃除をしました。こんな大掃除はかつてしたことがないというほどテッテー的にゴミを捨て、不要なテーブルや椅子を古道具屋さんに引き取ってもらい、保管していた雑誌類も思いきって捨てました。気分すっきりです。 でもって、10年以上前…

内田裕也とフラワーズ「ファンタジック・ガール」

近田春夫さんが80年代はじめにDJをしていたTBSラジオ『パック・イン・ミュージック』のエアチェックのテープは何本も持っていたはずなんですが、実家に帰ったとき、カセットテープの保管場所を調べると、ないんですね。いくら探してもでてきません。きっ…

仲井戸麗一「One Night Blues」

うわ、5900円もするのお?1985年発表の仲井戸麗一のソロアルバム『THE仲井戸麗市BOOK 』(CDは1988年)をアマゾンで検索したら、そんな値がついていてびっくり。でも、これiTunesStoreで2000円で買えますよ。 昨日の「院を脱走する」という話の続…

大学院/孤児院

…となんだか唐突なタイトルをつけてしまいましたが、以下はまったく「孤児院」と「大学院」という名詞の語感からくる連想のはなしで、別に深い意味はありません。 映画が苦手な自分にしてはずいぶん映画を観た夏でした。しかも夏がなかなか終わりそうにない…

松田聖子「一千一秒物語」

4枚組『松田聖子全集 Seiko Box』は、シングル曲のほかに、オリジナルLPの中の印象に残る曲が網羅されていてとても便利。たとえばこのセットの2枚目の3曲目、「一千一秒物語」、鮮烈な佳曲です。松本隆の詞に大滝詠一の作・編曲(編曲は多羅尾判内名義…

甲斐バンド「悪いうわさ」

今日は古い映画を観ました。テネシー・ウィリアムズ原作『欲望という名の電車』(エリア・カザン監督、1951年、ヴィヴィアン・リー、マーロン・ブランド主演)。 昨日も、訪ねてきてくれた友人と遅くまで話しこんで痛感したんですが、東京の大学に進学できて…

あいざき進也「気になる17歳」

うねるビート。重いホーン・セクションのリフ。今の歌謡曲にない音です。ちょっと聴くとずいぶん「もたっ」としている感じに聴こえるかもしれませんが、これが1974年当時、最先端の洋楽を咀嚼して得られたサウンドだったのです。あいざき進也「気になる17…