俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

音楽

トミー・フェブラリー「Bloomin'!」

2月も半分過ぎちゃいましたね。というかもうすぐ月末が来ちゃうじゃないですか。 2月って好きなんですよ。冬が半ばを過ぎて、もう少し我慢してれば雪解けの季節がくるっていう、この時期。いつの年でしたか、FMからさかんにこの曲が流れていたことがありま…

ボーン・トゥ・ブギー

ロックって一体何なのか…ろくに勉強もしないで、来る日も来る日もそんなことを考え続けていた80年代の初頭、Tレックスを聴いていました。そのころ夢中だった近田春夫&ハルヲフォンの音楽的ルーツのひとつがTレックス、ということもあって、よく聴きまし…

島倉千代子「この世の花」

突然ですが、少子化って、やっぱり女性の地位向上と関係があるんでしょうか…つまり、下世話な言い方をすれば、女性が<望まない結婚>をしなくてよくなった、ということなんでしょうか…? そんなことを考えたのは、iTunesで島倉千代子「この世の花」が鳴って…

中村雅俊「盆帰り」

子供の頃、いっしょに同人雑誌ごっこをして遊んだ友達は皆、生地を離脱し、首都圏に居住して勤めに励んでいます。お盆や正月、実家へ帰省したとき、コンビニやスーパーでそんな彼らとばったり会うんじゃないか、などと思うことがありますが、ないですね。ひ…

勝手にしやがれ

日曜の朝はいつも遅く起きて、枕もとのラジオをつけっぱなしにしておいて、NHK-FMを聴いてます。永年『日曜喫茶室』だった昼の時間帯がもよう替えしたんですね。松尾貴史さんの『トーキング・ウィズ・松尾堂』、聴いてます。むかしっから、好きだったんです…

GO!GO!7188「心の旅」

今の職場に来たのはもう14年前になるんですかね。アパートを決めに一度特急列車に乗って来て、頑張るぞ、と心に誓ったのをはっきり憶えてます。 ただ、就職すると、教える仕事をしながら勉強してればいい、というほど現実は甘くなくて、あちらからもこちら…

喧嘩のあとでくちづけを

なかにし礼作詞、中村泰士作曲、森岡賢一郎編曲、いしだあゆみ「喧嘩のあとでくちづけを」。先日から言及している『青春歌年鑑'70』に収められています。以前取り上げた辺見マリ「経験」もこの盤の収録。でもって、いしだあゆみさんのコレは、「経験」ほどじ…

七拍子(牛の祭)

今日は当ブログの過去のエントリーをパラパラながめながら、勉強サボってよく書いたもんだ(そろそろやめようか)、などと考えていました。そんな記事の中でタモリさんの「ソバヤ」の記事を読み返して、「そういやタモリはCBSだからiTunesStoreじゃ売ってね…

ひとり寝の子守唄

広辞苑を引きました。 どうきん【同衾】一つの夜具の中に共に寝ること。特に、男女の関係にいう。ひとつね。ともね。 先日、あがた森魚さんの「赤色エレジー」について書きましたが、その数日後、林静一『赤色エレジー』(小学館、2000年)が届きました。あ…

高橋真梨子「ジュン」

ラテン・ロックといえばサンタナより先にペドロ&カプリシャスを思い出すワタクシです。リードシンガーが高橋まり(=高橋真梨子)さんだったころの、ね。ところが、ソロ・シンガーとしての高橋さんとなると、自分でも不思議なくらい評価に苦しみます。たと…

頭脳警察「歴史から飛びだせ」

苦い思い出のある曲です。頭脳警察「歴史から飛びだせ」。 最初に入った大学では、僕は何を間違ったのか、会計学のゼミに入ってしまいました。恥ずかしい過去です。現実感覚、バランス感覚、金銭感覚、時間感覚、すべてにおいて人からズレている僕が、会計学…

オーネット・オン・テナー

iTunesStoreに入り込んでふらふらとあれこれ試聴しながら時間が経ってゆく…時間の浪費っちゃ浪費ですけど、本屋の立ち読みみたいなもんです、これくらいいいか。今日は昨日からの続きでオーネット・コールマンのことが頭を離れず、検索したら、これが600…

オーネット・コールマン『クロイドン・コンサート』

「ジャズ」対「ジャズ以外のブラック・ミュージック」、などといったことを最近書いていますが、この対立の図式も、最近はもう存在しないんじゃないですかね。ジャズしか聴かないジャズ・ファンって、今どれくらいいるんでしょうか。逆にジャズを絶対に聴か…

PISS「KYOKO」

歌謡曲、歌謡曲って、あんたのいう歌謡曲とは一体何なんだ、と問われることがありますが、僕の言う「歌謡曲」の意味は比較的ハッキリしています。70年代末、和製のフォーク・ソングやロック・ミュージックが「ニュー・ミュージック」といういささか意味不明…

エルモア・ジェイムズ「フーズ・マディ・シューズ」

エルモア・ジェイムズの滋味あふれる声。ブルージーなサックス。これぞブルーズ、という一曲。アルバム『フーズ・マディ・シューズ』の日本盤のライナーは高橋英明さんという方がお書きになっていますが、この曲と「マイ・ベスト・フレンド」の「ディープな…

ジョン・ブリム「アイス・クリーム・マン」

エルモア・ジェイムズとジョン・ブリム、二人のブルーズマンのそれぞれの曲を収めたアルバム『フーズ・マディ・シューズ』、何年か前、CDで買った話は何日か前書きましたが、これ、実はアナログ盤、持ってました。高校時代ですね。あるとき、友達がその友達…

ひと休み

やはり、そうなのか… 文学部を出てる人って、「キッチュ」とか「キャンプ」とかっていう概念についてアカデミックな知識をもっているから、僕の音楽に対する態度も、その変種に過ぎないということがわかってしまうみたいですね。教師や文化人たちが高級文化…

T-ボーン・ウォーカー「エヴリディ・アイ・ハヴ・ザ・ブルーズ」

ライトニン・ホプキンスから一転、T-ボーン・ウォーカーを聴いてます。この週末は本を読んでたので、CD店のたぐいには行けず、そのかわり、iTunesStoreでT-ボーン・ウォーカーのライヴというのを買いました。 T-ボーン・ウォーカー。ブルーズのなかでもぐっ…

ライトニン・ホプキンス「モージョ・ハンド」

この週末はライトニン・ホプキンス。 学者さんの集まりに出かけていくと、当然ですけど、みんな子供のころから秀才だった人だらけです。高校、大学時代は音楽のことで頭がいっぱいで、ほかの事は何も手につかなかった…などという人にはあんまり出会いません…

ファンカデリック「マゴット・ブレイン」

ファンカデリックの『ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ』のLPには、おまけのEPがついていました。それが「マゴット・ブレイン」のライヴ・テイク。八分の六拍子のスローなインスト曲です。マイケル・ハンプトンのサイケなギターが縦横無尽に泣きま…

ファンカデリック「俺たちロックもお手のもの」

昨日に引き続いてファンカデリック『ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ』のお話。その中に"Who Says a Funk Band Can't Play Rock?"という、ロック・テイストあふれる曲が収められています。いわく「ジャズ・バンドにゃダンス・ミュージックが演奏で…

ファンカデリック「ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ」

ころころとよく鳴るビート。単純そうでいて、ギターやパーカッションは複雑なリズムを刻んでいます。でもってこの歌詞。 Here's the chance to dance our way Out of our constriction Gonna be freakin' up and down Hung up alley way With a groove our o…

ザ・ダイナマイツ「恋はもうたくさん」

一人暮らしをしていると、時折、仕事関係のかたから「知人の女性と会ってみませんか」的な声をかけていただくことがあります。でも、結婚する気はとっくにないし、ご迷惑をかけてもいけないので、最初からお断りするのです。 たいていは音楽や芸術に一定の理…

あがた森魚「赤色エレジー」

昨日土曜、NHKハイビジョンで『刑事コロンボ』を視聴。「権力の墓穴」。コロンボシリーズはオンエア当時観ているものと観ていないものがあって、これも観はじめてからしばらくは思い出せなかったんですが、進むうちにどんどん細部を思い出してきました。警察…

中森明菜「赤い鳥逃げた」

中森明菜さんの「ミ・アモーレ」、もとは別の詞がついていて、それがこの「赤い鳥逃げた」。詞が書き直され、タイトルが変更され、ボツになるはずのところを、12インチの企画ものとして発売した、という、ちょっといわくつきの一曲です。僕の持っている『Rec…

安西マリア「ゴーカート・ツイスト」

実は長い間、マニュアル車に乗っていて、オートマチック車というものに乗ったことがありませんでした。我ながら恥ずかしいんですが、アクセルとブレーキを踏み間違えそうで、なんて思って敬遠してたんです。以下、職場の若い同僚との会話。 「…オートマは断…

南佳孝「モンロー・ウォーク」

何かといえばiTunesのことを書いている僕ですが、iTunesStore、万能ではありません。たとえば南佳孝さんの「モンロー・ウォーク」が聴きたいな、と思ったとします。検索すると簡単に見つかるんですよ。あ、売ってる。CD持ってるけど、探すの大変だから買っち…

加藤登紀子「愛のくらし」

カート・ヴォネガット『タイムクエイク』は、突然「時震」が起こってすべてが10年前に逆戻りするお話。この世のすべての人びとが10年間をそっくりそのままやり直す話です。 ちょうど10年前ですかねえ、学会が散会して若い人たちだけでカラオケのあるお…

横道坊主「夏の日の少年」

さだまさしさんの次のエントリーが横道坊主。偶然ですが、これ、長崎つながりですね。 1994年2月のシングル。僕、まだ大学院生でした。寮の自室でFMをつけっぱなしにしてると、これがよく流れてました。男くさいヴォーカルにタイトなビート、そしてチャラチ…

さだまさし「檸檬」

フォークっぽい音楽は苦手、ましてやさだまさしさんは大の苦手、のはずの僕ですが、なぜかこの曲は好きだったりします。 東京で暮らしたことがないので、この歌の舞台となったあたりを実際によく知ってるわけじゃないんです。それでも、湯島聖堂、聖橋、快速…