俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

安西マリア「ゴーカート・ツイスト」

実は長い間、マニュアル車に乗っていて、オートマチック車というものに乗ったことがありませんでした。我ながら恥ずかしいんですが、アクセルとブレーキを踏み間違えそうで、なんて思って敬遠してたんです。以下、職場の若い同僚との会話。

「…オートマは断然楽ですよ。一度乗ったらマニュアル車なんて乗れませんよ」「でもクラッチのない車なんて乗る自信ないですよ」「いやあ、ゴーカートみたいなもんですよ」「そうですか…」

この会話のとき、「ゴーカート」という言葉が出てきて、でも、子供の頃、遊園地なんかに行ってもゴーカートに乗ったことってないから、どんなもんなのかなあ…なんて思ってました。

安西マリア「ゴーカート・ツイスト」。これ、要はムーン・ライダース「太陽の下の十八歳」なんですね。1962年、ジャンニ・モランディのデビュー曲の訳詞カヴァーですが、詞が秀逸ですね。「回れ回れ可愛いゴーカート 走れ走れ私のゴーカート」。たしかに歌詞のなかにアクセルとブレーキは出てきますが、クラッチはでてきません。なるほど。くさくさするときは歌って踊ろうよ、そうすりゃ気も晴れる、若いんだもん、って、その程度で気が晴れていた若い頃が懐かしいなあ。

今はオートマ車に乗ってます。車を買うとき、セールスの方がたいへん熱心で、「『オートマは乗れないから車を返す』と言われたことはいっぺんもありません。とにかく乗ってみてください」「お買いになってしばらくはわたしが付きっ切りでお教えしてもいいです」と…。納車の日、使われていない駐車場で、30分ぐらい教わったら、すっかりコツが飲み込めて、すいすい乗れるようになりました。たしかに楽だわこれは。当たり前っちゃ当たり前ですが、でもアクセルとブレーキの踏み間違えには注意して、何よりもスピードを出さず安全運転で、毎日通勤に使っています。

ちなみに、ジャンニ・モランディのヴァージョンもワイルドな唱法でカッコいいです。