俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

クールス「CLIMAX」

年末年始のお休みのため、明日から1月初旬まで更新を休みます。

今日は気がゆるんでビールを飲みすぎました。冷蔵庫から氷を取り出し、ピッチャーに冷たい水をたっぷり汲んできて飲みながらこれを書いてます。

しかし何ですね、去年の今頃は、まさか自分がブログを始めるとは思いもしませんでしたね。これ、どうして始めたかといいますと、去年の今頃、仕事納めを終えて、自分の勉強に関係する書き物(論文というやつですね)を書き始めたのです。そんなに重いテーマじゃないつもりだったので「二週間ぐらいで書き終わるかな…」と思ったんですが、なかなかどうして。投稿の締め切りは二月末日。らくらく間に合うはずだったんですけど、書いてるうちに、調べなきゃならないものが「いもづる式」に出てくるんですね。論文というのは腹案だけいくらあってもだめ。じっさいに書き出すと、緊急に調べなきゃならないものが次々出てくる。毎度のことですけど、実感しましたね。適当なところでまとめるという手もあったんですけど、以前さる方が優秀な若手をほめる文章の中で「ちゃっちゃと小器用にまとめることのできる人は決して伸びない」とズバリ書いておられまして、それがずっと脳裏にありました。締め切りを一回見送ろう。そして、一応納得のいく形にして投稿しよう。次の締め切りは五月の連休のあと。時間はたっぷりある。ちょっと気分転換して、それから取り掛かればいい。

あん時も、今日みたいに急に気分がゆるんで、ビールをしこたま飲みました。そして、ブログ人にアクセスして、僕もブログを書いてみようかなあ…と思いました。それがこのブログの始まりでしたね。まだ1年は経たないけど、まあ我ながらよく書いたもんだ。とちゅう一回、休止宣言しましたけど、結局また書き始めて、字数にすると論文何本分でしょうか。ネタ探しのためにずいぶん調べ物をしました。努力する方向が間違ってますか。

iTunesStoreで買ったクールス・ロカビリー・クラブの「クライマックス」が鳴ってます。ずっと以前、山下達郎氏が「サンデー・ソングブック」のギタリスト特集でかけていた曲。ギタリスト特集と言っても、クラプトンもジミー・ペイジも登場しないところが山下御大らしいところで、あのとき、クールスのジェームス藤木さんがいかに優れたギター奏者であるかを知りました。

僕のiTunesのなかではニューヨークでのスタジオ録音と、どこかでのライヴと、二つの音源が仲良く並んでいます。ライヴのほうは、どっかせまい小屋なんでしょうね、女性ファンの歓声と手拍子の近さがすごいです。まるで週末の場末のスナックみたい。ヴォーカルがきちんと聴き取れないほど音はわるいですけど、ジェームス藤木さんのギターワークははっきり聴こえてきます。やっぱ独特。さいきん見つけたスタジオ録音のほうは、音質バッチリ、歌詞がきちんとわかって、こりゃ泣ける歌ですわ。クライマーックス、クライマーックス…つい一緒に歌っちゃいますね。

勤勉じゃない僕も、なんとか仕事納めまでこぎつけました。いい音楽に励まされながら、何とかごまかしごまかし過ごした一年。僕はきっと出世できないでしょうけど、ジェームス藤木さんみたいに「あの人の書くものはやっぱ独特だわ」と言われるような、そんな人になりたいなあ…なんて思いながら今年も暮れていくのでした。

皆さん良いお年を。お酒飲み過ぎるんじゃないよ、皆の衆。