俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

私はピアノ

 僕の場合、よい本を書いてきた研究者の面々と出会ったことが、本を書こうと思ったきっかけだった。「本を書くって、もしかしたら楽しいことなのかもしれない」と思ったのである。僕は、学部生のときは、デュヴァルの所にいたのだが、彼の本を読んだその足で、彼と会ってその本の話をするというのが、実に不思議な気持ちがした。

 

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

 

  ぼくも、さる先生に集中講義で初めてお会いしたとき、こんな気持ちだった。数日間受講して、たしか飲み会で「先生の本は全部読んでますよ」と言ったら、きわめて渋い表情で「うん、わかる」とうなずいておられたのを覚えています。あれは、言われる方はあんまりうれしくないのか。

 本を書く動機って、それはいろいろでしょうが、あちこちに発表した論文のたぐいが一定の本数あって…という場合も多いでしょう。だから、そもそもその段階での努力を惜しまないということなんだろうな。

 過去はもういいのさ。発表媒体がなければ仲間と語らって作ればいいので、今からそれができるかと考える冬の日。

 

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