俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

島倉千代子「人生いろいろ」

今日は正直、ネタに困ってですね、とっておきのこの曲について書きます。

中山大三郎作詞 浜口庫之助作曲 島倉千代子「人生いろいろ」

コレを今書くために、困ったときのグーグル検索でいろいろ知ったのですが、これハマクラさんなんですね。CD持ってなくて、iTunesStoreで買ったのを今再生してるんですが、なるほどネエ。ハマクラさんらしいモダンさと叙情のあるメロディです。

でもって、1987年発売当時、まず山田邦子さんやコロッケさんのものまねのネタとして取り上げられ、それがきっかけで130万枚のヒットになった、というのは有名な話。これ、ハマクラさん作曲、ときいて、腑に落ちるんですよ。山田邦子が物まねしてるあの曲、マジでいい曲じゃないか、と大衆が気づく瞬間ってのが、きっとあったんですよ。

さらに驚くのが、この曲の発表時、島倉千代子さん49歳だったという、その事実。このころ、もうお千代さん、すでに大物中の大物というイメージで、そうであればこそのこの詞という感じでしたけど、49歳って…オレももう数年後じゃん!これには文字通り絶句。

あと、やはり島倉さんご自身の人生の浮き沈みの激しさですね。結婚があり、離婚があり、膨大な借財を負い、それを完済し…芸能人ってのはたいへんだなあ。まさに人生いろいろ。

僕が強い印象を受けたのは2004年の紅白歌合戦でのお千代さん。さまざまな事情が重なってひさびさの紅白出場となった彼女が歌ったのは、やはり「人生いろいろ」。このときは歌詞も間違えず、紅組の仲間の手拍子に乗って、歌うよろこびにあふれた、ほんとに素晴らしい歌唱でした。歌い終わった後の「イエイ!」という叫びも、わざとらしくなくて、実にかっこよかったです。

今年の大みそかも、何もなければ実家で蕎麦を食べながら紅白を見る予定。でも、iTunesがあれば、自分だけの紅白歌合戦が楽しめて、これはこれで悪くないですね。人生いろいろ。明日は長い会議が。寝ます。