俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

黛ジュン「八木節」

今度の週末は黛ジュン。こないだセコハン屋で買った二枚組CD『黛ジュン・情熱のミニスカ・ダイナマイト』、通して聴いてみます。

モノラル・ブラザーズ(ゴンザレス合林&ボンジュール末次)選曲・監修となっています。かなり詳しい解説がついていて、実はこれから読むんですけど(エヘヘ)、冒頭の、東芝音楽工業の某ディレクターが「『ビートルズが歌えて、美空ひばりのこぶしを持つ』渡辺順子(当時17歳)」と出逢ったのはラジオ関東の喫茶室だった、というくだり、わくわくしますね。実はこのCD、先週末、ちょっと飛ばし聴きしてみたんですよ。「天使の誘惑」も「土曜の夜何かが起きる」も当然入ってますが、「ダンス天国」や「キャント・バイ・ミー・ラブ」や「フジヤマ・ママ」といったカバーが多いですね。レイ・チャールズの「ホワッド・アイ・セイ」の黛ジュンヴァージョンなんて、面白そうじゃないですか。

こないだ聴いた中ではっとするほどよかったのは、「八木節」。例の、国定忠治を歌った「おーいさね」という民謡ですね。これが三木たかしさん編曲のカッコいいシェイクするダンスナンバーになってます。ズンタッタ、ズタドンタッタ…というリズムに乗ってこぶしの利いた歌が展開します。おまけになんですかこの壮絶なドラムソロ。そこに乗っかってくるブヒョーっというテナーも、コクがありますよねえ。いまや凡庸なクリシェとなった表現ですが、まさに「パンチの効いた」一曲。そうですネエ、渚ようこさんの「木遣りくずし」が好きな人なら、これ、きっと気に入ると思うんですよね。

ビートルズが歌えて、美空ひばりのこぶしを持った歌姫。なるほどなあ。言い得て妙。というか黛ジュンさんて三木たかしさんの実妹なのお?いや、これ本腰入れてじっくり聴きます。