俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ケメ「僕はダメな人間」

今朝、定食屋さんで例によってしょうが焼き定食を注文して新聞を読んでいたら、おやまあ、仕事関係で少し知ってる人が、さる文学賞の佳作に入選との報道。

賞ってのも不思議なもんでして。あれはもらう機会が稀だから価値がある、もらう人が少ないのが普通、なんだと思うんですが。ところが、僕の周りには学会で賞をもらったという人がごろごろいて、もらったことないというのが肩身狭いんですからね。

博士号にかんしても似たようなことが言えますが、こちらについては、「PhDなんか持ってるの。これからは持ってないほうがステイタスなんだよ」という声もありまして。そうか、そっちのほうが希少価値があってカッコいいのか。

ケメ、と名前だけ聞くと、僕らは佐藤公彦さんだと思っちゃいますよね。もとピピ&コットの、中性的なルックスと声で人気のあったフォークシンガー。あいざき進也さんになぞらえる人がいるほどです。で、これも勘違い。あの佐藤「ケメ」公彦さんが歌ってるの?こんなに中性的な声だったっけ?中性的というより女性的じゃないんですか?と思ったら、このKEMEさんはまったく別人の若い女性フォークシンガーでした。

ブチブチいうベースにワウワウをかけた電気ギター。70年代初頭のフォーク・アンサンブルみたいな音。そう、『たくろうオン・ステージ ともだち』の時のよしだたくろうとミニバンドに、ドラムが入ったような感触です。ケメさんが声を振り絞るというか、声帯を押しつぶすように歌います。僕はダメな人間。仕事も長続きしない。女の子にもまた嫌われた。まあいいや。TV観ながらお菓子でも食べよう。

それでいいと思ってたら、ほんとダメでしょうね。何か、始めないとね。そして、投げ出さずに続けないとね。そうしたら、僕もいつかは、何か賞がもらえるかもしれないな。いや、もらえなくっても全然かまわないんですが、あ、一番最近僕がもらった賞は、老母と買い物に行ったときの福引の7等賞。あれはあれでわるくなかったですが、でもうらやましいな文学賞とか学会賞とか。