俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

今、チューブスを聴いてます

昨日、iTunesStoreについて書きましたが、その続きです。

特殊な楽曲は置いてない、と書きましたが、洋楽に眼を向けると、なかなか意外なものが置いてあります。札幌のラヂオ・ノスタルジアというFM局をストリーミングで聴いていると、番組のバックでずーっとウエス・モンゴメリーがエンドレスで流れているんですよね。持ってないけど、この曲は「いそしぎ」だ!これは欲しい、と思ってCDを探したのですが、手に入りませんでした。それがiTunesStoreでは簡単に手に入るのですね。しかもこの一曲だけ買おうと思えば買える。ほかにも、ジェイムズ・チャンス&コントーションズとかチューブスなんかが買えたりします。便利です。ならば、と思ってJガイルズ・バンドのライヴ・アルバムFull Houseを探してみたら、ある、確かに買える。でも、なんでパーシャル・アルバムなんだろう?なぜ一番聴きたい曲Home Work(オーティス・ラッシュのカバー)が入ってないんだろう?やっぱり実家に帰って、アナログ盤からMDに落としてこなくてはならないのだろうか…

ただ、こんなにいろいろ簡単に手に入る、聴ける、という状態は、ひょっとしたら贅沢すぎるのかもしれません。いや、確実に贅沢すぎます。ラジオから流れる曲をカセットに録音して、大事に大事に聴いていた頃が、リスナーとしては一番幸福だったかもしれません。

今、チューブスのライヴ・アルバムを聴いています。僕らがセックス・ピストルズだ、クラッシュだと大騒ぎしているときに、チューブスやラモーンズを聴いていた物静かな同級生がいました。彼が聴かせてくれたチューブスのライヴ盤のなかには「ドント・タッチ・ミー・ゼア」だとか「犯罪番組メドレー」だとか、面白い曲が入っていて、そうか、こういうパンク・ロックらしくない音楽を演奏することこそ真のパンク・ロックなのだな、と子供だった僕はとても感激したのでした。彼のうちで聴いたなつかしいこのアルバムが、今僕のパソコンの中で低く鳴っています。