俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ひと休み

もうだいぶ前ですが、ロシアの前衛ジャズのトランペット奏者が来日したとき、少し話をさせてもらう機会がありました。彼は「音楽を『食べる』連中がいる」という言い方で消費者主権的な音楽の受容のされ方を嘆いていました。正直言って、自分のことを言われたように感じました。「俺たちの血みどろの格闘なんかお前にわかるもんか」という意味もひょっとしたらあったかもしれません。彼の相方だった女性アコーディオン奏者も、ロシアのさる雑誌のインタビューで「あなたに足りないものは何か?」という質問に対して「私に足りないのは教養ある聴き手です」と答えていました。これも自分のことを言われたような気がしました。

僕もさすがに、一日中音楽のことを考えているわけではありません。週末です。明日は床屋に行って、そのあと蕎麦屋さんで久しぶりに親子丼でも食べよう。