はいからさんが通る~優先順位のつけ直しをしないと
...Were it left to me to decide whether we should have a government without newspapers or newspapers without a government, I should not hesitate a moment to prefer the latter. But I should mean that every man should receive those papers and be capable of reading them.
CNNを観ない日が数日続くことがある。というか、観たいのは録画しておいて、あとからゆっくり観たりということが多い。テレビはなにしろ老母の唯一の娯楽なので、ふだんはどうしてもそれを取り上げる気にはならない。で、観たい番組というのは、日曜の夜の(現地は朝)ジェイク・タパーの『ステイト・オブ・ザ・ユニオン』だったり、土曜の『スマーコニッシュ・ショー(アメリカ法制評論)』だったり。
でこれは先々週のスマーコニッシュの番組の最後に紹介されていたジェファーソンの言葉。新聞のない政府と政府のない新聞、どちらか選べと言われたら迷わず後者、ただし、万人がそれを受け取れて、読めるということが必須、と、これはよく引用される。(注記:governmentは政府とだけ考えず、「国を治める」ことそのものであることをおさえておく)
で、ホワイトハウスはニューヨーク・タイムズとCNNを記者会見場から締め出したそうで、録画で今日観た昨日の『スマーコニッシュ』では、締め出されたのはCNNじゃなく大多数の国民だ、とCNNも負けてはいない。
スマーコニッシュは禿げ頭にメガネ、ひげ面のアンカーだが、その風貌が、ぼくの大学勤めの時代の上司(大学でもそういう権力関係はある)に似ていたりして、なんとなく懐かしい気がするが、それにしてもCNNやPBSを観ていて感心するのは、アンカーの脇に座ってあらゆるニュースにコメントするといった日本風の「コメンテーター」のいない点で、日本のあれは日本の文化だからそれでいいのだが、ニュースごとにスカイプなどで政治家や大学教授などの専門家が出てきてアンカーとするどいやり取りをするのは、無難な結論に着地することなく、論点が鮮明になって有り難い。
そしてそのやりとりが、時間が来ると、たいていきちんと終わる。あともう一点、としつこく言い募るコメンテーターは絶無とは言わないが、時たま見るだけだ。
そして、こういう時に使うのだなと思ったのがThank you for having me.(=呼んでくれてありがとう)という言い方。多くのコメンテーターが使う。ぼくもある場所で、一回だけ使ったことがある。やり取りの前に使うのが普通かもしれないが、終わりに使ってもいいみたいで、きりっとまとまってその場がいい感じになる。
『ジャパン・タイムズ』日曜版は、一週遅れで大あわてで読んだ。まだ読み切れない。本を読んでいると、こちらに手が回らなくなる。
次はこれを読まなくては、というのが和・露・英文でどっさりあって、時間がぜんぜん足りない。図書館で抜いてきた以下の本がすさまじく面白い。
それからこれも。大学二年のとき、日本経済史のゼミにいた先輩が、ぼくがてっきりそのゼミに行くものと思い込んで、いろいろ教えてくれたことなど思い出す(本人も大いにその気があった)。
それから、これが読みたいと思って探すが出てこない。持っているのはわかっているが、出てこないというのが一番困る。まさに書影どおりのが、あるはずなんだが。
かと思うと、こんな本を買ったまま忘れていた。
A Mouthful of Air: Language, Languages...Especially English
- 作者: Anthony Burgess
- 出版社/メーカー: Quill
- 発売日: 1994/10
- メディア: ペーパーバック
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で、ピンチョンなんか数冊買って持っているのはあれだ、本気でそのうち読むつもりだったのだ。
- 作者: Thomas Pynchon
- 出版社/メーカー: Vintage Classics
- 発売日: 1995/02/16
- メディア: ペーパーバック
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ロシア語があとまわしになってゆくのはそれはそれでまずく、以下のものもロシア語で読みたいと思って、原書をこの部屋に持ってきてある。
チェーホフ全集〈12〉シベリアの旅 サハリン島 (ちくま文庫)
- 作者: アントン・パーヴロヴィチチェーホフ,松下裕
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 文庫
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- 作者: チェーホフ,Anton Pavlovich Chekhov,原卓也
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
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それからこれも、読みつぶし用に買った原書が出てきた。結局何がしたいのか、優先順位をつけ直さないと、カオスが増すばかりだ、と気づく。二月がまだ二日も残っている。何とかしよう。