俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

森川美穂「教室」

大学院に入ったとき、後輩の学部生が「学生新聞の仕事で森川美穂にインタビューしたことがある」と言うのを聞いて、へえ、とびっくり。当時すでに、彼女は学園祭の女王の異名をとる実力派ヴォーカリストだったようです。でも僕は、そんな風に本格的アーティストになる前の、そう、「教室」が好きでした。

「教室」は森川さんのデビュー曲。今調べると1985年ですね。シングル盤を買って持ってました。

何と言っても詞ですね。「突然ですが退学します 二学期からはもう会えません 理由は後で人のうわさでおそらく耳に入ると思う」。これ、すり切れるほど聴きました。そのころ僕も、「たぶんこんな仕事、長くは勤まらないだろうな」と思いながら毎日会社に通っていたので、よけい心にしみました。

あれから長い時間が経ちました。結局僕はその会社を「退学」して、上に述べたとおり学生に逆戻り。どう頑張っても、僕にはああいうお仕事、できませんでした。ほんと、独特の意味でつらかったなあ。でも当時、先輩たちに叱られたり、励まされたり、一緒にお酒を飲んだりしたことは、僕は一生忘れませんね。先輩だった人たちは、もう僕のことなんか覚えていないでしょうけれど。あのとき社会人のイロハを少しかじったことが大きなプラスになりました。

iTunesStoreで見つけた「教室」をたまに聴き返して、あのころのことを思い返しています。