俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

チューリップ「博多っ子純情」

どこか知らない遠い街へ行きたくなったときは、博多へ行くといいよ。そんな歌です。1977年、チューリップの「博多っ子純情」。

福岡出身のバンド、チューリップが故郷を歌った歌です。長谷川法世さんの劇画『博多っ子純情』にインスパイアされてできた曲なんでしょうけれど、僕は漫画って読まないから知らないのですよ。九州には叔母がいるから一度訪ねて行きたいんですが、いまだに行く機会がありません。

どんなところなのかな。東北人にとっての仙台、北海道人にとっての札幌、みたいな街なんだろうな、と想像はつきますが。チューリップや海援隊が出てきたのは70年代でしたが、80年代にもモッズ、ロッカーズなど、福岡からはたくさんの音楽家が出ました(ルースターズ北九州市だったですよね)。

二度目の大学に通っているときに、上級生(といっても歳は下)がチューリップのカセットを貸してくれました。ほかは知ってる曲ばかりだったけど、この曲だけ知らなくて、すごく新鮮でした。哀愁を帯びたメロディ、郷愁でいっぱいの詞。「いつか君 行くといい 博多には夢がある」。う~ん、熊本や長崎や鹿児島も面白そうな気はするんだけど、行くとすればまずは博多なのかな。火野葦平の本とかいっぱい買っちゃいそうだな。

…などと夢見ながら、今年もどこへも行けずに冬が来ます。