ラカンはこう読め!
やってくれるなあ、このタイトル。見ただけで即買いでしたね。
スラヴォイ・ジジェク『ラカンはこう読め!』(鈴木晶訳、紀伊国屋書店、2008年)
まだ読んでません。読んでませんけど、このタイトル。ピンと来ます。僕らの世代にピンと来ないはずがない。平岡正明『筒井康隆はこう読め』、ですよね。
実家に帰らないと実物を確認できないのですが、1981年、CBSソニー出版。その後1983年に同じところから『筒井康隆はこう読めの逆襲』が出て、その後はフォローしていませんでした。
今アマゾンを検索すると、1995年ヴィレッジセンター出版局から『筒井康隆はこう読め』改訂新版が出ています。これは読んでみたいなと思います。
でもって、僕が初めてフリージャズというものに目覚めたのは、筒井康隆と山下洋輔トリオが共演した「バブリング創世記」じゃないかと思うんです。何か音盤があったわけではなく、大学に入った年の夏休みに東京の先輩のところに遊びに行って、そこで民放FMのエアチェックのテープを聴かされたんだと記憶しています。山下トリオをバックに淡々と自作を朗読する巨匠。音楽って面白いなあ。すっかり興奮して帰って来て、その年の秋からは授業そっちのけでジャズ喫茶に入り浸りになるのでした。
文学と音楽が僕の中でごっちゃになっている、という話はあらためて書きたいと思います。