俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

平日が戻ってくる~昭和史やフロイトで終わるGW

水野 さきほど近代兵器として、飛行機、潜水艦、タンクなどが挙がりましたが、これらを動かすには石炭よりも石油のほうが効率がいい。特に飛行機は、石炭では重くて飛べません。つまり石油を手に入れないと戦争ができない時代になったのです。第二次大戦でソ連が戦えたのも、当時、世界の半分を産出したバクー油田を押さえていたからです。

半藤 しかし、日本軍は石油への切り替えが遅いんですね。昭和十年代になってもまだ大艦巨砲主義です。

水野 石油は石炭と違って、産出するところは限られています。しかも、メジャーと呼ばれる国際企業が牛耳っていて、そのメジャーがあるのはイギリス、アメリカ、オランダだけ。つまり、持てる国と持たざる国とにはっきり分かれてしまった。すると今度は、石油の獲得をめぐる戦争が始まってしまうのです。

 

  連休が終わる。といっても、ふだんからおうちにいる自分にとっては毎日が連休のようでもあって関係ないのだけれど、半分残念なような、半分ほっとするような、おかしな気分だ。

 連休中に靴が届いて、思っていたのと少し違うが、夏の間履きつぶしていい靴が一足ないのは不都合なので、これをはいてこの夏は過ごそう。で、今日も、コーヒーを飲みに散歩に行こうと思いつつ、半額で売ってたアイスコーヒーを冷蔵庫に入れてあったので、それを飲んでいるうち一日が終わってしまった。

 また平日が戻ってくる。閑散としたカフェでアイスコーヒーを飲んだり、図書館で本を選んだり、そういう日々がまた巡ってくる。ラジオも、NHK-FMの『今日は一日○○三昧』もいいのだけれど、平日のふつうの番組がやっぱり好きだ。未明から起きて勉強のようなしごとのようなことをして、そのあと仮眠しながらラジオをつけっぱなしにしているときの、さびしいやすらぎ。

 それにしても今日は黄砂が北海道まで飛んできて、それなのに老母がシーツやタオルケットを外に干して、なんかひどいことになっているのだった。まあ、タクラマカン砂漠に探検に行くことを思えば、それくらいのほこりっぽさは何でもないだろうが、もう一回洗った方がいいだろうな。

 ラジオのNHK第二をつけっぱなしにしているが、フロイトの抑圧の話をしているこの人は誰だろう。抑圧されたものはなくなるのではなく、偽装されて出て来る、というのはそうだろう。悩みというのは「怒り」の変種で、それをストレートに表していては他者に受け入れてもらえないから、それを押さえつける。「無意識」という言葉を使うとき、これからはもう少しこういうことを押さえておいた方がよいだろう。

 フロイトのおさらいはいろいろ身につまされる。心理学の講義は実はとったことがないのだけれど、不登校大学生だったころ、宮城音弥とかどっさり買ってきて一時期読みふけったことがあったっけ。


Sigmund Freud - Exploring the Unconscious

 

フロイト―その思想と生涯 (講談社現代新書 383)

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人間性の心理学 (岩波新書 青版 670)

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心とは何か (岩波新書 黄版 144)

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