新日本紀行テーマ曲
去年秋、通販で買ったジャケットがあんまり質も見た目もよくなかった話は前に書いたと思うけど、ふだん買い物や散歩に行くときなどは、がまんしてそれを着ている。見た目がよくないのは、ぼくの場合は何を着てもそうだし、雪やみぞれの日も、これなら濡れてもいたんでも惜しくないので、かえって気楽に着られていい。結局ひと冬、こればかり着ていた。
むかしは「がまんして着る」などということはとても嫌だったけれど、いまはそれも、日々の生活/やりくり/やり過ごしの一環として仕方ないというか、むしろ楽しい。
帽子も、きちんとしたのを買って持っているけれど、ふだんはボロボロになってもいいような安いのをかぶっている。今年かぶっているのは迷彩色のやつで、いまどきそんなに変でもないかと思って買ったのだけれど、上記の変なジャケットを着てそれをかぶっていると、だいぶ風体が怪しい。まあ仕方ないな。
CDのたぐいも、ぜんぜん買わないわけではないけれど、だいぶ考えてから買うことがほとんど。富田勲の『新日本紀行』のサントラは、ブックオフで見かけたけれど、あきらめた。こないだ札幌では、めった来ないから中古CDなど買ったけど。
それでいて、本はポツリポツリ注文している。立花隆か誰かが言っていたけれど、人間は物質の代謝系であると同時に情報の代謝系でもある。不勉強は早死ににつながるのではないか、などと考えたり。むろん、自然死よりも先に来る、社会的な死。