How to Publish a Lot
たいていの人は、気の向いたときに一気に執筆する「一気書き」(binge writing)という無駄で非生産的な方法をとる。書くのを先延ばしにして不安にかられ、ようやくやってきた土曜を執筆だけに費やしたりする。それでも、文章はある程度書ける。焦燥感も解消される。けれども、「一気書き」のサイクルはそのまま次週に持ち越される。「一気書き」派が、執筆が進んでいないことで焦燥感や不安にかられている時間は、スケジュール派が実際に文章を執筆している時間より長い。スケジュール通りに執筆していれば、書けていないことに思い悩む必要はない。
できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)
- 作者: ポール.J・シルヴィア,高橋さきの
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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論文が書けない研究者。大学院生のころは誰だってそんな人を軽蔑し、自分はそうならないさと高をくくっていますよ。
ところが、書ける人になれるかなれないかの分かれ道はけっこう微妙で、書けない研究者になろうと思ってなる人は決していないし、たいていのそういった研究者は書けないことにひどく悩んで、引け目を感じています。この厳しい本に救いがあるのは、このことへのまなざしがあるから。
ぼくは、まあ、意識的に研究をあとまわしにしただろう、と言われても仕方なくはあった。とにかく、教える仕事へのめり込んで、若い人らに外国語習得への意欲がないこと自体まで、自分の責任として背負い込もうとしていたから。
でもあのころ、ぼく自身が若い人に、読んだら何か書け、と説教していたんです。ぼく自身も、発表媒体さえあれば、何にでも書くつもりだった。
過去のことはもういいので、これから、かつて加入していた研究会などに、再加入し投稿することは可能か、問い合わせようと思っています。
Paul Silvia, PhD - How to Publish a Lot and Still ...