雨の西麻布
雨の西麻布/とんねるず.cover duet by taka & makigon - YouTube
pacify v(pt,pp-fied) 1 calm or soothe the anger or distress of (sth): He tried to pacify his creditors by repaying part of the money.
profligate adj (fml derog) 1 recklessly extravagant or wasteful: profligate spending. 〇 profligate use of scarce resoures.
80年代の話。
為替相場を超円高に誘導し、直接間接にバブル経済を生じさせたプラザ合意が1985年。1983年発売の浅田彰『構造と力』が猛烈に売れていたのも84~5年あたりか。同じ浅田氏の『逃走論』は84年発売で、86年にすでに文庫になっているよう。そしてとんねるず『雨の西麻布』が85年。
これが三十年前と思うと、懐か…もとい、感慨がありますね。当時、軽薄なサラリーマンライフを奨励するような機運があり、ぼくもそれにまぎれて生きていこうと、一時は思いました。でもある時、会社の飲み会で先輩に「『雨の西麻布』、歌いませんか?」と持ちかけたら、とんでもないという風にきっぱり断られました。「お前みたいなのとコンビだと思われてたまるか」みたいなちょっと断固たる断られ方で、一般の会社で、こういうふうに身を処していくのは自分にあってないんだろうか、と考えるきっかけの一つになりました。
ニューアカデミズム、というのも今振り返ると軽薄な流行のように思われがちですが、当時、栗本慎一郎、浅田彰、今村仁司、といった著者の本は、きわめて真面目に読まれていたように思います。栗本氏の導入しようとした経済人類学なんか、ぼくは新古典派やマル経を補完し、ひょっとしたらそれに取って代わるものとなるのでは、と思っていたので、現在、往年のような勢いがないのが残念でなりません。
これらの著者を振り返ってきちんと評価を与える、そうした本はないのか。ないのだったら自分がやってもいい…などと白昼夢を見る7月最後の日。