俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ

 


Honda Takehiro Trio / You Don't Know What Love ...

 

 東北の某県庁所在地。もう一日いて映画でも観て来ればよかったかもしれないですね。住んでいた当時は一緒に観に行くお連れさんもいたので、けっこう映画は観ていました。あれから幾星霜、独り身であちこち転々、いつの間にか映画、苦手分野になってますもんね。

 帰ってくる日の朝は春の大雪。空港へ向かうバスに乗ったら、「ああもう帰るだけだ」と安堵したんですが、雪のためにすごい渋滞で、進まないんですね。しびれを切らした高齢の女性のかたが運転手さんに「間に合うんでしょうか」と心配そうに尋ねていましたが、運転手さんだってどうしようもないですよ。でも物は言いようというか、「高速にさえ乗ってしまえばすぐですよ。それに飛行機も遅れていると思いますから」と。高速の上も事故車が3台もいて、決してすぐじゃなかったですが。

 飛行機もあの日は条件付き運航で、新千歳空港に降りられない場合、函館に降りるか、引き返すかするというんですね。心配したって仕方ありませんが、引き返す気配もなく、ぶじ着陸して荷物を引き取り、JR新千歳空港駅へ降りて待合室にすわった時は、とほうもなく安心しました。ああ帰ってきたな。俺は北海道の人間だな。ひしひし実感がありましたですね。あそこは軽食、飲み物くらいは注文できるカウンターがあり、アイスコーヒーのおいしかったこと。あとで知りましたが、あのあと滑走路にシカが侵入、何機か他の空港へ降りた便があったらしいです。あれからもう二週間。

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 昨夜コナン・ドイル"The Valley of Fear"(『恐怖の谷』)を読了。『緋色の研究』もそうですが、新大陸での遺恨を晴らそうと追手がやってくる話で、やはり旧植民地を、凶悪な暴力の横行する蛮地として描くもの。前半、イギリスの屋敷で殺人事件が起こり、そこでも「小どんでん返し」があるんですが、後半、アメリカの炭鉱町での犯罪組織のやりたい放題を描く第二部で読者はアッと驚くうっちゃりを食らう仕掛けになっていて、ほとほと感嘆。これか推理小説の醍醐味ってのは。子供のころ、少年向けに書き直されたものや解説本を読んで、ホームズ、知っていた気になってましたが、これは勉強になったなあ。

 ちなみにドイルはSFも書いている、というのは常識でしたな。『失われた世界』というのをキンドルにDLしてありますが、さてと。3月も半ばを過ぎたか。

 

The Valley of Fear (Illustrated) (English Edition)

The Valley of Fear (Illustrated) (English Edition)

 
The Valley of Fear (Classics to go) (English Edition)

The Valley of Fear (Classics to go) (English Edition)

 
The Valley of Fear and A Study in Scarlet (Illustrated) (English Edition)

The Valley of Fear and A Study in Scarlet (Illustrated) (English Edition)

 
The Valley of Fear (Penguin Classics)

The Valley of Fear (Penguin Classics)

 

 

 

恐怖の谷 (新潮文庫)

恐怖の谷 (新潮文庫)

 
恐怖の谷  新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

恐怖の谷 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

 
恐怖の谷 (創元推理文庫 101-8)

恐怖の谷 (創元推理文庫 101-8)