俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

忘れじの京都

I use the word artist, not meaning to attach any measure of value to what he produces, but merely to signify someone who is occupied with the arts. I wish i could find a better word. Creator is pretentious and seems to make a claim to originality that can seldom be justified. Craftsman is not enough. A carpenter is a craftsman, and he may be in the narrower sense an artist, he has not as a rule the freedom of action which the most incompetent scribbler, the poorest dauber, possesses.

 

The Summing Up (Vintage Classics)

The Summing Up (Vintage Classics)

 
The Summing Up

The Summing Up

 

 

 

サミング・アップ (岩波文庫)

サミング・アップ (岩波文庫)

 
サミングアップ―しめくくり (英米作家対訳双書 (805))

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サマセット・モームを読む (岩波セミナーブックス S10)

サマセット・モームを読む (岩波セミナーブックス S10)

 

  京都へ行った話。記憶が鮮明なうちにもう少し。

 無事帰っては来たが、いろいろ失敗もあった。研究会でプロジェクターにパソコン画面を映せなかったこともそうだし、ほかにもひやりとすることがあった。

 帰りの日は、朝早く起きて、チェックアウトはまだしないが、7時すぎごろすぐそばの京都駅へ行って、10:30の関西空港行き「はるか」の指定席をとった。で、10時にチェックアウトすればよいのだが、もう落ちつかず、9:20頃チェックアウト。駅へ着いて、改札を早々にくぐってしまう。

 そのとき、電光掲示板で「はるか」の出発ホームを確認した。確認したつもりだった。8番。そうか、ならこっち側だ。そこにカフェがあったので、入ってアイスコーヒーを注文し、席へ坐って時間をつぶす。モームの『サミング・アップ』。ペイパーバックを出発のときリュックに放り込んどいた。すいすい読めて、奔馬にまたがって大草原を疾駆するかのようだ。

 しかしなんか、変な予感がする。で、10:15くらいにカフェを出て、その8番ホームの電光掲示板を見るが、10:30の「はるか」など表示されていない。奈良行きか何かの電車が出るホームだ。あわてて改札口方面へ戻り、「はるか」はどこか見回すと、ぜんぜん逆側の30番というホームだ。 

 あわてて速足で人をかき分けるように30番へ向かう。まあ、楽々間に合って、売店でお茶を買う余裕もあったが、自分の粗忽に冷や汗が出た。なぜ8番などと勘違いしたのか。見間違えだとしか言いようがないが、カフェを早く出てよかった。

 続きは明日書こう。

 モームだが、今こうして引用してみると、「彼は持っていない」という文で助動詞doesを使わず、He has  notとあるのに気づく。こういう点が、こないだ読んだ『英語の歴史』に書いてあったことと一致していて面白い。


千葉マリヤ♡忘れじの京都