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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ステイツボロ・ブルーズ

  ロシア語だけでなく、英語も勉強したい、経済を勉強したい、法律を勉強したいというタイプは問題意識が鋭い点はよいことですが、多科目の勉強を口実にいずれの科目についても十分な取り組みをせず、研修期間中にロシア語も伸びず、英語もたいしたレベルに達せず、経済についてはまったくものにならず、所期の研修効果が上がりません。もちろんもともとの素質は悪くないので、そこそこのレベルには達するのですが、一級の外交官にはなりません。なぜか大学院卒や留学経験者にこのタイプが多いのです。

 

外務省の研修で最も苦労したのは、「研修は自分のためにやっているのではなく、日本国家のために勉強しているのだ。ロシア語ができず、外交官として語学や任国事情に弱いが故に他人に迷惑をかけるようでは国益を毀損することになる」ということを新入省員にいかに納得させるかということでした。国益に関連する事柄をアカデミズムの成果を踏まえて理解できるような基礎力を有しているというのは官僚として必要条件なのですが、これに欠ける官僚が多いというのが霞が関の実態です。理由は簡単です。ある時期から勉強しなくなってしまうからです。

 

モスクワでいくらロシア語が向上しても、日本に戻ってきてロシア語に三-五年接することがないと、実務家として使えないレベルにロシア語能力が低下する。これには例外がない。研修上がりではそこそこロシア語力のあった上級職員・専門職員でもその後の能力低下が著しい。これは本人の努力の欠如というよりもシステムに問題がある。専門職員でも通訳担当者以外はロシア担当部局でも難しいロシア語を使うことがなく、しかもロシアに関する高度な知識も必要とされないので急速に能力が低下していく。その結果、大学卒業時点から研修上がりくらいまでは、外務省に入省した者の方が、新聞社、大学に就職した人たちよりも能力的に秀でているが、一〇-一五年経ったところで逆転してしまうのである。

 

現在の外務省は非常に内向きになり、職員が物事を深く考えず、また勉強もしなくなっていると思います。

 

獄中記 (岩波現代文庫)

獄中記 (岩波現代文庫)

 

 

 

獄中記

獄中記

 

 

  自分に活を入れるために拾っておく。自分も、英語もロシア語も…と言いつつロシア語のほうはだいぶさぼってしまって、自分でもまずい、力が落ちている、とずっと危機感がある。

 もちろんぼくは外交官じゃないし、専門調査員のたぐいで外務省にかかわった経験もまったくない。でも、いやしくもロシア語を教える仕事をしていた、今でもそれがvocationであると自分では考えたい人間としては、ここ六年間のさぼりかたは、職業的良心に照らしてまずい。

 そこでロシア語検定を申し込もうか、ずっと考えていたのだけれど、昨日までが申込期間で、結局見送った。準備が間に合わないのもあるし、雨で交通が寸断された状態がいつまで続くか先が読めず、うっかり出かけてひどい目に遭いそうな気もしたので。

 でも、例えば今年は、その必要もないのにロシア顎で学会発表をやったのだよな。学生さんのロシア語作文みたいで、けっして高度な内容じゃない、いきなり高度なことなんか書けるわけがない。こういうのを細々でいいから続けていこうと思った。

 


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