俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

平尾昌晃&畑中葉子「カナダからの手紙」

高校一年生の頃って、何してたのかなあ…

勉強はあんまりしないで、ラジオのエアチェックばっかりやってた記憶がありますね。その頃ヒットしていた曲。

平尾昌晃歌謡スクールといいましたかね、平尾さんのやっていたタレント養成教室。そこ出身の歌手って、松田聖子さんをはじめ大勢いる、と聞いたのが80年代に入ってからだと思うんですが、畑中葉子さんも当然そうなんでしょうね。師匠である平尾さんがわざわざデュエットの相手方をつとめる、というところに、畑中さんの才能への打ち込みようが垣間見られます。

のちに「うしろから前から」できわどい路線に転向した畑中さんですが、このデビュー曲の頃から声には独特のセクシーさがありました。「二人の恋があ~」と声を張り上げるところなんか、ほんと今聴いても、あられもない色っぽさがあります。そこだけ聴きたくてもう一回聴いたりして。

当時は歌番組に出た際に、師匠である平尾さんのほうが歌詞を間違えて、畑中さんがかわいそう、なんて声もありました。畑中さんのほうは、『ザ・ベストテン』でも他の歌番組でも、ほんと真面目で一生懸命、という印象がありました。のちにきわどい路線に転向したあとも、本人はそれはそれは真面目に頑張ったんだと思いますよ。

1978年1月発売。他にも渡辺真知子さんとか、紙ふうせんとか、その頃の曲を耳にすると、高校一年生の時間に引き戻されます。僕は途方に暮れてました。一生こうやって音楽を聴きながら、気楽に生きていく道ってないものか?そんな道ってあるわけないか、いや…気がつくと、そうやって迷いに迷いながら30年以上が経っているのでした。