俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

身も心も~ロシア革命とたこさんウインナの土曜日

 西欧では、はじめに地主や企業家といった有産層の利害を代表する政党がつくられ、そのあとで労働者のための政党がつくられた。この流れはそのまま、議会政治の発達、有権者の拡大、それに国民統合の歴史であった。

 ロシアでは順序は逆であった。はじめに地下活動をおこなう勇気と大胆さをもった社会主義者が、非合法で政党をつくった。「十月詔書」で結社の自由が認められるのと軌を一にして、有産者もようやく政党をつくり出した。

 

ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)

ロシア革命――破局の8か月 (岩波新書)

 

  一応メモっておこう。歴史家に言われないと、この辺のことはぼくらは気づかないんじゃないかなと思う。

 このへんのことは、文学部でも史学科(今は学科とは言わないところが多いが)や、法学部の政治学専攻の人なら先生から教わるということがあるのかもしれない。ひょっとしたら、大学院に入った時ぼくが期待していたのも、他の学科や学部にそうした講義を聴きに行けるかも…ということだったかもしれないけれど、教職のことで重大なカン違いをしていたぼくは、英文の学部生にまじって英語を読む授業をどっさりとる羽目になり、日露交渉史とかロシア史とか、国際政治学とかはついに講義をとれなかった。もちろん、本業のロシア語の演習や講読について行かねばならず、もういっぱいいっぱいだった。

 だからというのも強引だけれど、就職してからはこういう方面のことが弱くて、ずいぶん引け目を感じて困ることも多かった。そういうのは教える仕事をしながら並行してどろなわ式にやるしかなく、それが、研究室を持たない今でも続いている。

 これは、今日中に読めるはずだったけれど、一日棒に振ってしまった。なにやかや、宿題だけが増えていく。あと何回も生まれ直さなければこなせないほどの宿題だが、今度生まれ変わってきたときは別の銀河系の地球型惑星三葉虫かもしれないから、ロシア革命は関係ないだろう。とにかく生きてるうちになんとかしないといけない。

 老母が妹と外出したので、TVを消してオーディオを鳴らせる日だったけれど、けっきょく、渡辺貞夫のピット・インのライヴを一枚聴いただけ。これは何度聴いても味がある。帰宅した老母のお土産は寿司。それと、赤いウインナーに切れ目を入れて炒めてたこさんにする。たこさんウインナを食べると、女子のためにお弁当作ったりして楽しかったころのことを思い出して、ちょっと切ない。


Cedar Walton Trio with Sadao Watanabe・Body & Soul