あなたもスターになれる
結局、人は自分の身近にいて、よく知っており好感を持った相手にしか、手を差し伸べてはくれない。
これはそうなんだ。弁護士が食べていけず、英語「しか」できない社員がリストラされ、公認会計士が何百人と廃業してしまう時代。コネのない新人が具体的に仕事にありつくのは並大抵ではなく、資格さえあれば一生安泰…は幻想だ。
そうではあっても、何でもいい、資格が欲しい、という日本的な自己実現欲求には、かんたんに「そんなのダメさ」とは言えないように思うのだが、どうだろうか。
これはなかなか言語化が難しく、イヤミにとらないでほしいのだが、学校の教師ではないが英語教員の資格を持っている、という人の多くは、どこか英語に関しては泰然としている。修士号を持っている会社員は、大学教授の権威にあまりいたずらな畏怖を覚えない。ましてや、医師免許を持っているが、引越し屋をしてマイペースに生きている、となったら、人生の達人の域だ。
資格は食べていくためのもの。それはそうなんだが、そのこととは別に、若い人が、自分に対してどこまで自信が持てるか、という、先日から書いている生育・成長の問題にも大きくかかわるように思われてならない。