Million Scarlet Roses
だが、よく考えてみれば、大学に来なければ研究ができない人たちとは違って、我々人文系の教員は大学を辞めても別に研究自体は続けられるのだ。大学にいたほうがもちろん圧倒的に有利ではあるが、大学を離れて絶対にできないというものではない。
いい本なんだけれど、この本のテーマがもうだいぶ他人事に感じられるのは、こういうところがあるからでもある。ここに書いてあることはまったくその通りで、事実、現在のぼくは自宅で外国語の本を読んで過ごしているわけだけれど、それはもはや他に選択肢がないからであって、それが本意だったのでしょう、なかなか悪くないでしょう? と問われると、いやあそれは…と話題を変えてほしくなってしまう。
つまらない話はよそう。
「あんたまだ読んでなかったのか」という本のほかに、「あんたまだ観てなかったのか」という映画もたくさんあって、今日の午後、そんなものを観ていた。DVDは持っていたりいなかったりする。札幌の映画館ではこんど映画『ピロスマニ』をやるらしくて、その時期は札幌に出られないから、DVDでも買えないか、アマゾンを見てみるけど、これはさすがに買えない。いつかBSで放映されるようなことがあったら観よう。
Romantic GUITAR - Million Scarlet Roses