エピタフ
ザ・ピーナッツ 「エピタフ」 (キング・クリムゾンカバー) - YouTube
東京の中心は皇居であり、そこには誰も入ることができない。フランスでは町の中心は教会であり、人びとが集まってくる濃密な中心である。東京では中心が空虚になっているではないか、とバルトは驚く。あるいは料理の場合、「すきやき」は、いったん始められると客の目のまえで休みなく作られてゆく。フランスのコース料理にはメインの皿があるが、すきやきには中心がない。また、揚げ物は、フランスでは具のまわりに分厚い衣のついた重ったるい食べ物であるが、日本の「天ぷら」は中心の具よりも軽やかな衣のほうを食べているかのようである。このように日本でさまざまな「空虚な中心」を目にしたバルトは、西欧的な意味の重みから解放される幸福感をあじわったのだった。
ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)
- 作者: 石川美子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/09/24
- メディア: 新書
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なんと十月が明日で終わってしまう。
昨日、このブログをつらつら読み返し、繰り返しが多いことに「ああやっぱりか」と思いましたが、なるべく矛盾したことは書かないようにしながら、もう少し更新を続けますね。
バルト本読んで、ロシア語の本を一冊読んで、放心してますが、そんなヒマをこいている場合でもないのだ実は。一晩寝て、再始動。JALでWiFiが使えるそうですが、飛行機も、もう以前ほどは乗らないだろうな。