Chance Operations
ミハイル・イワノヴィッチ、自信はありません。あなたと同じように、私も偶然を信じるなと教えられました…
ロシア人は彼女を見つめた。「われわれは偶然が好きでない、つねに。偶然を許すことできない」
- 作者: ウィリアムギブスン,William Gibson,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2000/05
- メディア: 文庫
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もう二度と入ることもないだろうと思っていた大学図書館の書庫へ自由に入り、本を何冊も借りられる。たった数日、過分の待遇を受けて過ごしました。
三月にも、二つ目の母校で図書館に入れてもらったけれど、今回のは「研究滞在」などという面映ゆい能書きがついて、それでもやっぱりうれしかったな。
で、今じゃ図書館に、学生がCNNを観られる部屋なんてあるんですね。でもCNNならうちでも観てますよ。
経済学者のヨゼフ・シュンペーターが昔、「大学は建物ではない」って言ったって、そういう話。浅羽通明さんの「見えない大学本舗」などもあるとおり、必ずしも立派な建物がなくても、知的営みってやろうと思えばできます。CNNは月額千三百円くらいで観られますから、在野になって、知的に飢えたら、それ観てるだけでも違いますよ。英語がいまいちなら、同時通訳音声を聴いてたっていいじゃないですか。
三年くらい毎日英字新聞を読んで過ごしましたが、あれが案外、二度目の大学院生活と言いたくなるくらい勉強になったなあ。東南アジア政治を専攻する人が、国際政治一般の情報はイギリスの『エコノミスト』誌を読んで補っているとかも聞きますね。
「研究滞在」にたまたま当たっても、滞在期間は限られています。あとは、日常をどうするか。コピーをとった資料はゆうパックで届きました。滞在の準備のため、新聞雑誌もたまっちまったし。これからですよ大事なのは。
John Cage - Chance operations; clocks are now ...