俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

岡田奈々「女学生」

これなんか、CD持ってても持ってなくても同じなんですよ。理由は、いつも頭の中で鳴っているから。でも、ふとベスト盤を注文してしまいました。

松本隆作詞・都倉俊一作曲・編曲 岡田奈々「女学生」(1975年8月25日発売)

あなたの写真をそっと

定期入れに かくしたら

放課後友達にふと 見られました

恋人でしょうと聞かれ

夢中で取りあううちに

破けてしまいます あなたの笑顔

いつでも会えないと 淋しさばかり

写真に くちびる そっと寄せます

誰にも秘密 言えない秘密

心にめざめます

あらためて聴くと、いいなあ。曲もいい、詞もいい、というほかに、フォトジェニックな岡田奈々が歌うからこそのこの雰囲気。放課後のたそがれ時、夕暮れとともに淡い恋心がどんどん濃さを増してゆく、そんな一瞬を歌った名曲。タイトルが秀逸ですね。女子高生でも、女子中学生でも、ましてや女子大生なんていう居丈高なもんでもなく、「女学生」。このつつましい語感と岡田奈々さんの地味な歌声のマッチングが絶妙です。

アナログLPも持ってたんですが、そのときも、この曲だけすり切れるほど聴いてましたね。で、いつも頭の中で鳴ってるほど聴きこんだんですが…先日、お酒を飲みながらiTunesをいじっていたとき、急に聴きたくなったけど、これが買えないのね。「何で岡田奈々を売ってないんだiTunesStore!」と、そのままアマゾンで『岡田奈々ベスト』(ポニー・キャニオン、2001年)を注文。昨日、遅く起きたら届いていました。

昨日、再発CDにオリジナル曲の発売年が書かれていないと不満を述べましたが、この盤は、全曲、何年何月何日と記されています。そう、最低でも、このようにして欲しいんです。