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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

愛のテーマ~自主的な語学徒の真冬

海外旅行では、相手がエスペラントを知らない場合と、相手もエスペランティストである場合があります。イタリアやスペインなどロマンス語系の国では、各国語がエスペラントに似ているので、相手がエスペラントを知らなくても一方的にエスペラントを話せば結構通じますし、相手の言うこともわかります。イタリア映画も字幕なしで分かるかもしれません。

 

4時間で覚える地球語エスペラント CD付

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  この本のこういうところが好きだよ。景気づけにはもってこいだ。

 国際語として人為的に作られたエスペラントも、まったく既存の言語と隔絶した真空の中でつくられたわけじゃない、既存の言語から多くの語彙を採っている。その採られかたが、なんというか、ちょっと身を入れてやった人からすると、ロマンス諸語といかに近しいか、身に沁みてわかるような感じらしい。

 長い大学生生活のどこかで、新聞のローカル面で、どこかの高校の英語の先生が、エスペラントをやると英語もフランス語もうんと伸びる、と熱っぽく語っていた。なにより、「エスペラント」という言語の名称自体が、ロマンス諸語の「希望」の語から来ているというのは有名だ。

 英語はもちろんゲルマン語だが、1066年以降、抽象概念をあらわすラテン語由来の語がフランス語経由で大量に流入したのは、何度か書いている通り。「エスペラント」のもとになったロマンス諸語の「希望」の語は、英語のaspiration「抱負、向上心」 という語に関係するだろうし、古くはesperance「希望」という語もあったらしい。

 むろん、〇〇語をやったら△△語も伸びた、というのは、長く勉強してきた人が結果としてそうだったと言っているだけで、別に、何か絶対的な保証があるわけじゃない。あんまり、そういう目に見えた効果みたいなのがすぐ出てくることを期待しない方が、けち臭くない、面白い勉強ができるだろう。しかし4時間で覚えるとは大きく出たもんだ。

 9月から10月にかけて、大学ノートを大量に買い込み、今度の冬は語学の総復習、と決めたのだった。その大学ノートは、まだそんなに何冊もは消費していない。やっているのは英語とロシア語で、あえて他のことに挑まなかったのは、いい思いつきだった。10月から11月にかけて、ロシアのニュースサイトから、毎日何行かニュースを書き抜いた作文ノートが二冊。これも伊達にこんなことをやっているわけじゃなく、その後ぽつぽつと読み返している。これを、もう数冊やればだいぶ自信がつくはずだが、たった二冊さえ、完全にものにするには春までかかる。こうして新しい語学は、あとまわしになってゆく。

 手つかずのノートがまだ14,5冊あるが、やはりロシア語と英語の、語彙のノートをつくらなくてはならない。ロシア語のほうは、動植物や昆虫などの名。単語集を見てるが、そういう項目は飛ばしながら来ているので、そのページだけコピーしてノートにする。

 あるいは英語の"Word Power Made Easy"のたぐい数冊。20年以上書棚にあるが、これらを通してやる1,2週間を捻出できたためしがなかった。これも、エンピツ片手に真っ黒に読みつぶすのでもいいのだけれど、要点を書き抜くほうがやった気がするだろう。外出をおっくうに感ずるこの季節は、そういう作業が向いていそうだ。

 あくまで、この先、外書を読むにあたって、少しでも深く理解しながら長く読み続けたい、その気持ちから来ていることを忘れないこと。語学自体が楽しみ、というのはとてもうらやましい境地だが、自分の場合、そういうことをやる年頃をただ浪費して今日に至っている。やったことのないイタリア語の映画が字幕なしで分ることまで、あえて求めているゆとりは、ちょっとないかもだな。


バリー・ホワイト&ラヴ・アンリミテッド 愛のテーマ