Oye Como Va~ぼくは捨て駒じゃないと心の中で叫んでいる仲間たち
cat's paw ▶noun a person who is used by another to carry out an unpleasant or dangerous task:
- 作者: Angus Stevenson
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2010/08/01
- メディア: ハードカバー
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
英和だと「だしに使われる者、手先」などとなっていて、わからなくはないが、この定義でピンとくる。「便利屋」「捨て駒」だ。別の辞書も引いておく。
[so called from the fable of the monkey that used the cat's paw to draw roasting chesnuts from the fire] : one used by another as a tool
『イソップ物語』で猿が焼き栗を拾うのに猫の手を借りたことに由来する、と、上の定義には『イソップ物語』の名はないが、少し調べればわかる。
ということは、猫の手も借りたい、という日本語の表現も、ここに由来したりはしないのだろうか。
ただ、以前、TV番組で、有名な予備校の先生が「猫の手も借りたい」はどう英訳するか、を説明していて、出演者が頭をひねる中、I'm very busy. でいい、と言っていて、それはまったくその通りなのだ。むかしいわゆる水平思考というのがよく言われて、彼のことは長い目で見てやってください、というのは要は真意を伝えればよく、Give him time.でよい、と主張する本もあって、今でもよく思い出す。
ただ、目的の達成のためには使えるものは何でも使う、というのが水平思考だったはずで、別の著者(やはり有名な予備校の先生)は、これは人間関係には決して当てはめてはならない、と書いていた。わざわざそういうことを書くというのは、そういうことをする人が多いからだろうか。こうして話はcat's pawにもどってくる。
had no intention to become a cat's paw for either belligerent ━━F.L.Paxton
どっちの側の手先になっていくさをするつもりもない、といった意味だろう。勤め人をやっている友人たちから、上からいやな役目を押しつけられて危ない橋を渡らされ、つくづく仕事が嫌だ、という話を聞くことはあった。大学でも、役所でも、会社でも、そういうことがあるのは同じだ。大学の場合も、ひどい例はごろごろある。
電子辞書が届いて、それとオンラインの辞書を使って書いてみた。高い買い物だったが、辞書も最新のものが入っていて、大切に使おうと心に誓った。
"Oye Como Va" - Tito PUENTE - Ensemble de 15 percussionnistes