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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ジュリーがライバル~育ちのよい同級生たち

17日〈四時にみな目ざめる。新一、信州の蓼科山へ学校の旅行に出かける〉

 そこには学校の寮があった。二年生の全員と、上級生の有志とが、そこで九日間をすごすのである。涼しい山のなか。静かな夜に怪談をしてさわいだりした。小川があり、一分間以上は手を入れていられないほど、つめたい水だった。育ちのいい、といって変に貴族的な上品さのない、ユーモアのわかる級友たちばかりだった。上級生も親切。楽しい生活だった。私はこの中学に、この時代に学べた幸運を、もっと感謝すべきなのかもしれない。

 

 

祖父・小金井良精の記 下 (河出文庫)

祖父・小金井良精の記 下 (河出文庫)

 
祖父・小金井良精の記 上 (河出文庫)

祖父・小金井良精の記 上 (河出文庫)

 

 

 昭和15年の7月、「学校」とは高等師範の付属中学というから、どっかで聞いたことあるなと思ったら、先日の学会で大きな賞を受賞した先生が、この星氏の後輩にあたるのではないか。育ちの良さ、ユーモア、親切さ、と列挙していくと、まぎれもなく、あの世代学校を出た先生がたの共通項だ。

  一方こちとらと来た日には…と、例によって我が身と引き比べてしまいたくもなるが、やめとこう。ぼくも3つ目の大学に通っていたころ、そういう、育ちのよい温厚な先輩後輩に恵まれた。恵まれたけれど、かんじんの自分はどう振る舞ってよいかわからず…やっぱやめとこう。

 TVでお坊さんバラエティのような番組をやっているのを老母が観ている。ひとが楽しく見ているものをじゃますることもないのだが、「お坊さんてずいぶん俗物なんだね」と言ったら案の定ケンカになって「俗物だろうが山賊だろうがいいじゃないの」と老母が言うのだ。

 で、山賊が出てきて床屋政談をする番組とかやってたらマジに見たいなと思った。旧ソ連イスラム史の先生なんか、たまに床屋政談番組でお見かけするが、むろん山賊にゃ見えない。国境論の先生は、いつぞや黒メガネで出てきたが、山賊でもない、まあふつうの大学教授だな。山賊っぽい人と言えばあの人はそうかもしれないが、あの人はラジオには出てもテレビには出ない主義らしい。

 相変わらず語学徒生活。洋書届く。アナログ盤の石川さゆりとか桜田淳子がね、けっこういいんだ。


石野真子/ジュリーがライバル