トゥインクル・トゥインクル
原始人の概念によれば、名前は人格の本質をなす部分である。だからもし、ある人なり精霊なりの名を知っているとしたら、すでにその名の主に対して一定のちからを有していることになるのである。タブーについての論考でふれた、名前の使用に際しての警戒や制限も、ここから説明がつく。
Totem and Taboo (English Edition)
- 作者: Sigmund Freud
- 出版社/メーカー: Some Good Press
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忘れない、忘れない、時間の海越えても、くちびるでいつまでもあなたの名前呼ぶわ…このときこの少女は、「あなた」の名を呟くように呼び続けることによって、たしかに「あなた」にたいして一定のちからを行使している…科学万能の時代に何をバカな、と思う人は、この種の呪力が一切こわくないでしょうけど、どこかで思いもかけない誰かが自分の名を思いつめたように呟き続けてると思うと、やはり「こわい」ですよ。
わーでもなんでフロイトなんか読んでるんだろ。札幌から持ち帰ったコピー読むんじゃないのか。