俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

ジョン・ブリム「アイス・クリーム・マン」

エルモア・ジェイムズとジョン・ブリム、二人のブルーズマンのそれぞれの曲を収めたアルバム『フーズ・マディ・シューズ』、何年か前、CDで買った話は何日か前書きましたが、これ、実はアナログ盤、持ってました。高校時代ですね。あるとき、友達がその友達をつれてきて「貸してくれ」という話になって、この盤のほか、大切にしてたブルーズのLPを四枚持っていきました。それっきり。約30年前ですけど、ずっと「貸さなければよかった」と思い続けてます。あれが手元にあったままだったら、僕のリスナーとしての人生はわりと熱心で忠実なブラック・ミュージック愛好者の人生だったと思います。ブルーズの収集、あれで挫折しちゃいました。実家が財力ないから、簡単に買いなおせなかったしね。

ヴァン・ヘイレンもカヴァーしたジョン・ブリム「アイス・クリーム・マン」。この曲で「ブルーズがわかった!」という了解感が得られました。声の渋さ。コク。味わい。レコード針が盤をこすりながら彼の魂の歌声を再生していく生々しさに震えました。今、CDがパソコンの中で鳴ってますが、ちゃんとしたスピーカーで聴こう。この週末はこれ。もはやトリヴィアはどうでもよいです。魂のこもった音楽を聴きたいです。