俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

高見知佳「ジャングル・ラブ」

いやもう、これ一曲を聴きたいがために、二枚組ベストを買ってしまうこの僕。

安井かずみ作詞 加藤和彦作・編曲 高見知佳「ジャングル・ラブ」

札幌から帰って来て、CD店で衝動買いしたファラオ・サンダース『アンソロジー』を聴くのが楽しみでしたが、何せ連日この暑さ。CDプレイヤーに載せて音が出たとたん、「うわ、涼しくなったら聴こう」と停めてしまいました。今の季節はちょっとファラオ・サンダースという気分じゃありません。

そこで、寝る前何聴こうかな、また「ムーンライト伝説」聴いておねんねかな…と思ったんですが、夏→トロピカル・サウンド→高見知佳「ジャングル・ラブ」という連想がとつじょ働いて、この曲を聴いて寝ました。

ベスト盤のジャケットにこの曲のシングルのときのジャケット写真が使われていることからすると、高見知佳にとっては大ヒット「くちびるヌード」に負けず劣らず大切な曲なんだということでしょうか。

1981年3月1日発売。メロは陰旋律、リズムはツイスト、アレンジはコンガが暴れまくる熱帯風という無国籍歌謡です。ジャングル育ちの娘が、まだ見ぬ恋人に「探してよ 私はここ」と呼びかける設定です。しかもチーターを連れ、ブロンドをなびかせているとあります。「川で水を浴び」「裸足で駆け回る」「赤い木の実を取り」「不思議な味のする飲み物を作る」…と書いてきて、ひょっとしてこれ、香港映画『北京原人の逆襲』(ホー・メンホワ監督、1977年)にインスパイアされた曲なのかなあ…と思いはじめました。あのブロンドで、毛皮で胸と腰だけ隠した可愛い女優さん、今でも夢に出てきます。札幌の共産圏SFアニメ研の皆さん、どう思われますか。

僕は近田春夫さんのDJを録り溜めたテープの中で、本当に繰り返し繰り返しこの曲を聴きました。あるとき、CDを探して購入。この曲ばっかり聴いてます。