俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

おまけ 古今亭志ん生「らくだ」

いま、研究会と打ち上げを終えてホテルに帰ってきました。札幌市内の大学で教鞭をとられている方の報告でした。中国における野人のイメージが、いつしかポップカルチャーの中で「北京原人」として表象されていく、という内容。そして香港映画『北京原人の逆襲』を鑑賞。せんべいをかじる音がぼりぼり響く中、楽しい時間をすごしました。同じ時刻には、同じ学内でスラブ研究センター主催によるけっこう大きなセミナーが開かれていたのですが、それと同時刻にこんな企画を平気でブツける若い人たちの向こうっ気の強さに、はみ出しもののOBとしてはただただ感激です。そのあとは中国文学とロシア文学の院生が混じっての、和やかで陽気な懇親会。

最近、iTunesで落語を聴いてます。たとえば古今亭志ん生「らくだ」。僕が仮に今死ぬと、本やCDの処分に、周囲の人は相当迷惑すると思います。高名な学者が亡くなっても、いまどこの大学図書館も、蔵書を引き取らないそうですから。そんな時、この研究会にきている後輩たちがやってきて、「本とCDを引き取れ。引き取らないと、死人にフォークダンスを踊らせるぞ」と勤務先をおどして…彼らならそんな義侠心を発揮してくれるかも…いや、縁起でもない話はするもんじゃないですね。明日、おうちに帰ります。