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俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

イズント・シー・ラヴリー~時事的な論説をどのていど真に受けるべきかなど

straggle v. 1 If members of a group straggle somewhere, they move at different speeds, so that there are large spaces between them[+in/into/toward etc.] ◆ Students were beginning to straggle in from lunch.[+behind] ◆ Several people straggled behind, looking at the paintings.  

 

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  こんな動詞を初めて見た。struggleではない。straggle。behindをともなえば列などからはぐれる、落伍する、だし、in, into, towardをともなえばばらばらにやってくる、の意で、長いこと、「三々五々」というのはどう英訳するか、といったことを考えていたので、これは思わぬ発見だった。

 名詞stragglerは落伍者、はぐれた者、などと英和にあるが、こっちに出会ったのだ。ヒラリー・クリントンの勝利演説に集まったが、当てが外れて散り散りになってゆく人らを指してそう表現されていた、英語週刊誌の中の一節。

 選挙の結果分析はさすが精彩があるが、その前号では「なぜヒラリーが唯一の選択か」といった記事があって、時事的な論説というのは当たるも八卦当たらぬも八卦の側面があり、だからこそ継続的に読んでいないと古い知見が更新されず、危なっかしいのである。

 たとえば、東日本大震災のあと、英字新聞を読んでいたら、これで菅直人の政権はしばらく続くだろう、と分析されていたが、これは外れた。北海道のさる地域政党二世議員が与党へ寝返ったときも、地元紙では、裏切られた側も、あえて事を荒立てないのではないか、あの党を刺激しても得になることはないから、といった論説が出たが、これも当たらなかったと思う。ずっと前には、ロシアが産油国としての地位を強めていくにしたがって、ドルに代わってユーロが世界の基軸通貨になる、と説く本があったと思うが、これも当たったとはいいがたい。

 新聞というものの力をいまだに信じているぼくが古いのだろうが、しかしこと語学のことになると、ぼくはいまだに、紙の新聞を読む以上に効果的な学習法はないように思っている、しかし英字新聞は四年まえに止め、ロシア語のほうもお休みすることに決め、さてどうするか。ネットの通信社の記事も、決して悪くないが、読んで終わりにできず、どうしてもノートに抜き書きしてしまうのである。

 思い出した、大学勤めの三,四年目、このまま文学をやっていても職場では目が出ないし、と思って、ヨーロッパの通信社が当時ネットでただで流していた旧ソ連圏の政治の英文ニュースを、毎日ノートに採っていた時期があった。中央アジアのどこそこで、国境を示すポールを某国が数百メートル外側に移動させていた、とかそういったニュース。もしゼミを持たされたら、若い人に毎日交代でこのニューズレターをチェックさせれば、立派にゼミ活動が成り立つ、などと絵に描いた餅を思い描いていた。あのノート、出てきたら懐かしいだろうなあ。どこ行ったか。


Bireli Lagrene - Isn't she lovely ? (live)