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一〇月革命はコミュニストにではなく、ベールイやブロークのような神秘主義者にインスピレーションを与えたのであり、彼らをとらえたのがイヴァーノフ=ラズームニクの生んだ「スキタイ人主義」の教義であった。かくして文学史家にとっては、イヴァーノフ=ラズームニクの著作よりも、彼の「スキタイ人主義」とブローク、ベールイとの関係が重要である、ということになる。
ロシア・インテリゲンツィヤ史―イヴァーノフ・ラズームニクと「カラマーゾフの問い」
- 作者: 松原広志
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 1989/04
- メディア: 単行本
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去年の今頃は、早起きの連続で、寝不足に苦しみながら旺盛に勉強していたけれど、ことしはそれほどでもない。ここ四日くらい腰痛ひどく、昨夜は九時過ぎにはもう寝てしまった。今朝はだから、早く起きようと思えば起きられたのだけれど、寒いし、布団の中でじっとしていた。
あと、いま猪突猛進すると、あらぬ方向に行ってしまうのが明白。先日通った小さな申請に沿った勉強をしていかないと、次回の研究滞在、まるで意味がなくなる。そっちをやりつつ、視野を広げるための、ロシア革命一〇〇周年に備えた勉強も…そううまくいかないか。
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子供のころ、『学習』と『科学』という雑誌があったよね。その販売促進のため、その二つの雑誌の付録が、学校でただで配られたことがあった。たしか『科学』の付録のほうに人気が集まって、もらえない子は『学習』のほうで我慢してね、と先生が言った。「え~」と不満の声が上がる中、同じクラスのむっちゃんという子はできた子で、「自分はこれでいいです」と、まったく動ずることなく泰然としていた。そんなことを今になっても思い出す。
振り返れば、ご褒美のたぐいはなんにももらえない、寂しい人生だったけれど、悪びれたりふてくされたりせず、明るく過ごしたい。