リンゴの歌
「大戦争の真直中にいるのに、この戦争のことを書かずにいることは、絶対に不可能だ」と批評家のシクロフスキイは表現した。かつてドストエフスキイは一七五五年のリスボンの大地震のあとで鶯の甘いさえずりを詩に書くような厚かましさはだれにももてなかったと言ったが、この言葉は一九四二年にしばしば引用された。
あえて、だれの何の本かは書かずにおきます。
昨日から歯痛に苦しみ、食事もろくにとれず、睡眠も短く、そんな朝、テロのニュースに遭遇。午前は用があったので、それを済ませて急いで帰宅、CNNを観る。同じ情報の繰り返しになったところでネットでBBCワールドサービスを聴くと、もう専門家が出てきて背景の分析をやっているので驚く。いずれにせよ、どこで何人死んだというニュースを聴くのは、本当にやり切れない。
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関係ないけど、結婚して子供を作らなかったのは、よかったのか悪かったのか。ひょっとして大失敗なんじゃないか。子供といっしょにラジオを作ったり、タコを揚げたり、昆虫を捕まえに行ったり、面白いお父さんになろう、と思っていたころもあったのに。