俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

思い出のグリーン・グラス

 それはともかくとして、書棚に並んだシェイクスピアの作品を眺めながら、シェイクスピアの時代に、女がシェイクスピアの劇を書くなどということは、絶対に不可能であったろう、少なくともこの点だけは、あの主教の言葉に間違いはない、と私は考えないわけにいかなかった。

 

 

  誰だって、生まれたときには祝福された命だった。が、時とともに人の歩みは枝分かれし、偏差が生じ、幸福で健康な生活を送っている者がいる一方で、必ずしもそうでない者がいる。こればかりは、誰を責めても仕方ありません。「もしも」はきりがなく、果てしなく、そのすべてを合理的に計算することなど、誰にもできません。寝不足しながら勉強を続けた果てに、ちっぽけな人生訓がひとつ。

 先日のラジオでは、永六輔さんが、ご病気で車いす生活になったと語っておられましたが、その口調は自負に満ち、決して不幸そうではない。三木鶏郎の「僕は特急の機関士で」は、あれ、三木先生作詞作曲になってますが、ぼくが書いたんですよって。

 ぼくはまだ二本の足で自由に歩き回れるし、市民権をはく奪されたわけでもない。そう思うと、なんかこれからだなって気がしますね。うん、老母がね、ぼくの生まれたときの話などするものだから。


Elvis & Tom Jones~Green green grass of home ...