思い出のグリーン・グラス
それはともかくとして、書棚に並んだシェイクスピアの作品を眺めながら、シェイクスピアの時代に、女がシェイクスピアの劇を書くなどということは、絶対に不可能であったろう、少なくともこの点だけは、あの主教の言葉に間違いはない、と私は考えないわけにいかなかった。
私だけの部屋―女性と文学 (1952年) (新潮文庫〈第366〉)
- 作者: ヴァージニア・ウルフ,西川正身,安藤一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1952
- メディア: 文庫
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誰だって、生まれたときには祝福された命だった。が、時とともに人の歩みは枝分かれし、偏差が生じ、幸福で健康な生活を送っている者がいる一方で、必ずしもそうでない者がいる。こればかりは、誰を責めても仕方ありません。「もしも」はきりがなく、果てしなく、そのすべてを合理的に計算することなど、誰にもできません。寝不足しながら勉強を続けた果てに、ちっぽけな人生訓がひとつ。
先日のラジオでは、永六輔さんが、ご病気で車いす生活になったと語っておられましたが、その口調は自負に満ち、決して不幸そうではない。三木鶏郎の「僕は特急の機関士で」は、あれ、三木先生作詞作曲になってますが、ぼくが書いたんですよって。
ぼくはまだ二本の足で自由に歩き回れるし、市民権をはく奪されたわけでもない。そう思うと、なんかこれからだなって気がしますね。うん、老母がね、ぼくの生まれたときの話などするものだから。
Elvis & Tom Jones~Green green grass of home ...