ペンギン・カフェ・オーケストラ「ウォーク・ドント・ラン」
ああダメだダメだ。なんか神経が張ってる。リラックスしなければ。仕事はきちんとこなしてるんだから、あとはゆるくゆるく、体を休めないと。
そんなときに何を聴けばいいか。これなんかどうですか。ペンギン・カフェ・オーケストラ「ウォーク・ドント・ラン」。
ベンチャースでおなじみのナンバーのカヴァーですね。あの、ちょっと性急な感じの旋律を、生ギターと弦のセクションが朴訥に奏でます。発表は何年だったでしょうか。
僕、レコードは持ってませんでした。でも、80年代のあたま、たしか桑田圭祐さんのDJ番組のテーマ曲になってて、それで一時期、毎週耳にしてすっかりおなじみになりました。
ペンギン・カフェ・オーケストラはサイモン・ジェフス(ギターそのほか)とヘレン・リーブマン(チェロ)だけがパーマネントなメンバーで、あとは曲に応じてメンバーを集めていたという音楽ユニット、だそうです。サイモン・ジェフスさんは、厳格なクラシックの世界からドロップアウトし、かといってガチガチのロックは物足りなくて…という状況で、このバンド編成を思いついたようです。手垢にまみれたエレキ・インストの定番曲を、意表をつく楽器編成で演奏してみせたこの一曲。演奏するよろこびと自由の感覚がみなぎっていて、ほんと楽しそう。
ふと思いついて、iTunesStoreで買いました。ペンギン・カフェ・オーケストラって、iTunesでほとんど全部買えるみたいですね。でもこれはちゃんとライナーのついたCDが欲しいなあ。サイモン・ジェフスさんは97年に他界されたそうで、知りませんでした。もっといろいろ聴きたいですけど、とりあえずこの愛すべき一曲を飽きるまで聴いて、骨休めします。ウォーク・ドント・ラン。急がば回れ、ってか。何ごともあせっちゃダメですよ、おのおのがた。