俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

仲井戸麗一「One Night Blues」

うわ、5900円もするのお?1985年発表の仲井戸麗一のソロアルバム『THE仲井戸麗市BOOK 』(CDは1988年)をアマゾンで検索したら、そんな値がついていてびっくり。でも、これiTunesStoreで2000円で買えますよ。

昨日の「院を脱走する」という話の続きです。昨日、記事を書き終えて、「あっ」と思い出したのがRCサクセションのギタリストだった仲井戸"CHABO"麗一さんのソロ「One Night Blues」。これはですね、「年少(少年院)」を脱走する少年の心象風景を歌った歌です。

僕は平々凡々な少年時代を送ったので、「少年院」というのがどういうところかは知らないのです。僕の知っているかぎりでは、CHABOさんご自身がそういう少年時代を送ったというわけでもないと思うので、これはまあ、フィクションなんでしょうけど、CHABOさんのハスキーな不良っぽい声で歌われると、凄みがあるんですよねえ。

大磯まで逃げられりゃ 逃げ切れるはずなのに 久里浜年少 久里浜年少 One Night Blues

「事なかれの団体主義」に対する抑えきれない反抗心むきだしに、どこまでも逃げ切ってやるぜ、という不敵な面構え。大磯まで逃げられれば、逃げ切れる、はずなのに、ああ。

急に思いついたんですが、これ、どこかで頭脳警察「ふざけるんじゃねえよ」の世界観を、少し設定を変えて継承しているかもしれません。でもね、CHABOさんにしてもPANTAさんにしても、素顔は穏やかな家庭人なんだと思うんですよね。お会いしたことないから知らないけどさ。違うかなあ。

それにしてもCHABOさん、ギターもいいけど、声がいいですよね。これ、聴いたことない人はいっぺん聴いてみて欲しいです。