あまりにも過酷な状況の渦中にあるとき、言葉へとつながる〈体験〉など生じようないことを、石原は透徹した明晰さで語っている。極度の疲労と衰弱の中で、〈体験〉が生じる主体がもはや存在しないからだ。そのため、実際に石原の「収容所体験」が始まるのは…
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